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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「べつにすてきなものじゃないし」を読んで   えとわ

 くずかごは、ただのくずかごにしかすぎない。私たちは、暮らしというものを手に入れるもので作られるのだと考えている。捨てるに捨てられないものばかりになってしまう。しかし、くらしの姿勢を作るのは、何を手に入れるかではなくて、何を手に入れないかなのだということにそのとき気付く。くずかごの大きさは、その人の心の大きさに正比例すると筆者は述べている。
 私にも、似たような話がある。たくさん参考書を買い込んで、宝の山になっている。英語の教材は、いろいろなものを買い込んだ。どれも使いこなしていない。宝の持ち腐れである。また、『過ぎたるは及ばざるがごとし』、やり過ぎることは、足りないことと同様に正しくないことなのである。私は、本当に大切なものだけをやり遂げていくほうがいいのではないかと考え始めている。
 そこで、普段は、目立たないけれど、とても大切な役割を果たしているものを探してみた。ノートである。英語のノート、作文のノートなど今でも大切に残してある。1年生の頃の作文を読み返し、忘れかけていた出来事に、まるで、タイムトラベルをしたように、入り込んでいけるのである。私は、そのときの気持ちと今の気持ちを比べることを楽しんでいる。また、英語のノートは、学習の足跡で、復習ができる。
 母にも似たような話があった。母はいろいろなものを手に入れて、捨てるに捨てられず、家中が物でいっぱいになっている。もうすぐ、家を新築するらしい。新築したら、必要な物だけを買い、整理整頓に心がけると言っている。私も、それには大賛成だ。
 私は、この話を読んで、本当に大切なのは、「何を持っているか」ではなく、「何を持たないか」であることがわかった。
 私のくずかごは小さいほうがいいと思っている。

   講評   sugi

 今回も、要約、うまくできたね。「私たちは、暮らしというものを手に入れるもので作られるのだと考えている。」と「捨てるに捨てられないものばかりになってしまう。」の間に、少し言葉をおぎなうと、さらに自然な流れになると思うよ。
 この長文の話は、いろいろな場面に応用して考えることができるのだね。えとわさんの体験実例の「参考書」というのもその一つ。勉強することが悪いなどと言う人はいないだろうから、参考書の類はたくさんあればあるほど良さそうな気がする。でも、そんなに単純ではないということに気がついたのだね。ことわざを入れたのが効果的だし、「本当に大切なものだけをやり遂げていくほうがいい」という言葉も光っているなあ。どの参考書を手に入れるか、十分に吟味して、これと決めたら何があってもやり遂げる。こういう姿勢が、筆者の言う「くらしの姿勢をしゃんとする」ということなのだろうね。
 お母さんに聞いた話を入れて、話を転換することができたね。家の新築は楽しみだね。必要なものと不要なものを切り分けて、きちんとした生活を送るために、これはいいきっかけになるだろうなあ。
 わかったことも、しっかりまとめることができました。最後の「私のくずかごは小さいほうがいいと思っている。」というのは、どんな理由からかな?

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