国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人びとが時間に   えとみ

 いつでも誰もが時計を所持するようになると、ついつい時計をのぞく機会が増え時間を気にするようになる。「時のたつのも忘れて」ということが、しだいに少なくなることは何とも寂しいことだ。人々が時間に追われるようになった理由は、テレビの画面の隅に時刻が表示されるようになったことである。分刻みで表示される時間に追い立てられて、会社や学校に出かける人が大多数ではなかろうか。朝のテレビ番組は時計代わりと言われるようになって久しい。時計代わりのテレビに時刻が表示されるようになり、今や時計そのものになってしまった。今のところ分単位で表示されているから分刻みで行動している。だが、これが秒単位で表示されるようになったらと思うとぞっとする。秒刻みで行動することになれば、時間に追われるという感覚がいっそう切迫したものになる事は確かだ。私は、時間に縛られないように生きていきたい。
 そのためには、時計の無い生活をしてみることだ。例えば、自分の好きなことに夢中になることだ。私は、本を読むことが好きだ。新しい本を買ったり、借りてきたりしてしまうとずっと読み続けてしまう。私は友達に本を借りてきたことがある。そのとき、その本をを読み始めてしまったら、ずっと読み続けてしまい結局最後まで読んでしまい気がついたら、夜になってしまったことは何回もある。
 もう一つの方法としては、色々なことを手間・暇をかけてやってみることだ。ゆっくりやることによって時間に余裕ができ、縛られることも無いはずだ。今話題の、スローライフ・スローフードがいいと思う。ファーストフードとは違い、時間をかけてゆっくり食べたり生活することです。このことができれば時間に余裕が出来ると思います。
 確かに、時間に合わせて生活することも大切だ。しかし、時間に縛られないで生きていく方が心も身体も豊かになると思う。ミヒャエル・エンデ作の「モモ」という本がある。この本も時間についての話で、大人たちが時間をどんどん節約して時間に追われていくという話だ。この本では、大人たちは時間に縛られすぎて疲れてきってしまっている。このようなことが現実に起きないように、時間に縛られないで生きていきたいと思う。名言にも『限られた人生で、大事なことは「何をするか」ではなく「何をしないか」である』というのがあるように、時間にゆとりがあるように生きていきたい。

   講評   kirara

 ひたひたと、知らないうちに忍び寄ってくる「時間泥棒」。気づいた時にはすっかり時間を奪われてしまったということがないようにしたいものですね。
 <<こうせい>>「時計のない生活をしてみることだ」→ 「例えば、自分の好きなことに夢中になることだ」というところは、少しつながり方が不自然なので、「時計を意識しない生活」というふうに言葉を変えてみてはどうでしょう。何かに夢中になっているときは、今何時かな、なんて考えませんよね。第二の方法も、きちんと考えることができています。
 <<だいざい>>本に夢中になって時間を忘れるという経験は、誰にでもあることでしょう。その間の時間というのは、本人にとってとても充実したものになっているはずです。「手間や暇をかける」ということの実例に、スローライフを出せたのもいいですね。
 <<ひょうげん>>名言の中の「限られた人生」というところが重要なポイントですね。
 <<しゅだい>>この段落に「モモ」の話をもってきたところが工夫されていていいですよ。時間に縛られない生き方を、これからもずっと模索していきたいですね。

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