創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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便利さとは イチロー
ら抜き言葉は、四番目の「可能」において頻繁に現れる。さらに付け加えるならば、ラレルよりレルのほうが発音しやすく簡潔でもあるので、よく使う可能表現をレルにしてしまったこともあるかもしれない。このように、ら抜き言葉は、永く批判の的になりながらも、しかし次第に多く使われるようになってきたのである。
新しく便利なものには、良さがある。例えば、インターネットである。それを使うことにより、速く安く手軽に世界中の情報を手にいれられることができる。また携帯電話のメールもそうだ。いつでも、どこでも、メールが打てるところがとても便利である。私は、母に携帯電話の長所を聞くと、
「メールもそうだけれど、外で電話がかけられるようになったのが便利だわ。」
と言っていた。私が
「なぜ?」
と聞くと、
「むかしは、駅とかではぐれると、探すのが大変であったけれど、今では携帯をもっていれば、はぐれてもすぐ会えるからいいわよね。」
と答えた。
一方、古くて正しいものにも、良さがある。例えば、日本の正月には、初詣がある。私も毎年のように、神社に行って、賽銭箱にお金を入れて、礼をする。初詣は日本特有のものであり、良さを感じる。
確かに古いものにも新しいものにもそれぞれ良さがある。だが、「トランプが生きているのはそれが実際のプレーに使われているときである。」という名言があるように、その良いところを最大限に生かすことが大切である。
講評 kira
イチローくん、こんにちは。日本語の乱れは、若者の道徳や考え方への苦言と共によく話題にされます。たしかに、古きよき時代の日本語をきちんと話せる人は少なくなりました。敬語問題は、もはや難問奇問と聞いたことがあります。しかし、だからといって新しいものは全て「悪」と決め付ける先入観も問題です。良いところは取り入れる柔軟性も持ちたいね。
インターネットもその利便性ゆえに危険性もあわせ持っています。使う私たちのマナーを高めていけば非常に有難い技術ですよね。携帯電話の普及率の目覚しい事は、やはりその利点が注目に値するからでしょう。
古くからある儀礼や慣習も、ただのかたちではなく、心に響くものがたくさんありますね。一年の初めに健康を祈って、けじめをつける初詣は意義のあるものです。今も昔も変わらないもの。古いものほど新しいということがあるね。
新しいものも古いものも、使う人がどのように自分に活かしていくかで値打ちが決まります。宝の持ち腐れにならないようにしたいものですね。
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