低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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文化 スーランスラケイ
「ラレルは、四つの仕事を同時に受け待つ、じつによく働く勤勉な助動詞である。」
この文は「ラレルは、四つの仕事を」と言う長文の一説である。ラレルとは何だろうか。それは残念ながら誰かの名前ではなく「食べラレル」や「取ラレル」のラレルなのだ。普段ではラレルという助動詞は聞けないことが多いと思う。僕の学校ではそうだ。誰もかもが「レル」を使っている。実際にはラレルが正しいのである。この長文の作者は「受け身」「尊敬」「自発」と「可能」の四つをラレルを使って文を操ることができるのだということを述べている。そんなに良い性能のいい言葉を、僕たちはなぜレルと言ってしてしまうのだろうか?それは僕の予想だと、舌が回りづらく、言いにくいからということかもしれない。ラレルは三つのRの発音をしていて、急速にRを連続で発声させることが出来無いからだと思う。僕の知っていた外国人の先生はいつも日本人はRの発音を上手に出来ないとも言っていた。従って昔から伝わって来た「ラレル」が新しく入ってきた言葉「レル」になってしまった。昔から伝わっている文化を身に付ける。それとも新しく入ってきた文化を身に付ける。どちらの方が良いか。今現在の文化を受け入れる方がいいか、伝統的なものを続けた方が正しいのかは、わからないが、別の角度から見て、もっといい選択肢があるかを考えてみたい。特上スーランスラけい風に僕の考えを述べてみよう。
まず昔から伝わっている文化を身に付けることのよさだ。どの家にも昔から伝わっている習慣や、イベントがあると思う。たとえ小さいことから大きいことでも、代々先祖から伝わっているものだから、やらなくてはいけなく、それを好む人や嫌う人などがいて、パターンは様々であると思う。好む人は、「休める」や「楽しい」や「家族との絆が深まる」など思っていると思う。嫌う人は「めんどくさい」や「つまらない」や「やる意味がわからない」などのことを頭に浮かべているかもしれない。しかし家に先祖代々伝わる習慣を行うことで、昔のことを知れたり、自らの家族のファミリーヒストリーを知ることが出来るかもしれない。いくら楽しくなく、つまらなく、意味無いの内容や行事に感じても、家族が続ける理由はあるはず。ポジティブに見ていれば、楽しいことに感じるに違いない。これが昔から伝わっている文化を身に付けることのよさだと思う。(複数に意見:一)
次は新しく入ってきた文化を身に付ける事だ。誰もが多分一度は、かつて考えたことも無い自らに新しい文化を経験し、身につけたことはあると思う。例としてある日誰かがある言葉を言ってそれが流行語になってしまい、それを身につけ、気付かないうちにその自らにとっての新しい文化を使いこなすこともあると思う。僕も過去に一回そういう体験をしたことがある。僕の友達がいつも「そうなの。」「そうなんだ。」「へー。」と「始めて知った。」と言う順に物事を解決しようとしているので、友達自身の文化をいつの間にか僕は身に付けてしまったのだ。(体験実例)もし新しい文化を身に付ければ、友達たちと話しが合うと思う。文化の身に付け方と身に付けられる物によって、友達とのコミュニケーションの出来具合が変わるといっても良いかもしれない。これらが新しく入ってきた文化を身に付ける点のいいところだと思う。(複数に意見:二)
けれども本当に文化の身に付け方によって、人は右往左往するのだろうか。いや、僕は違うと思う。昔からの文化を身に付けるより、新しい文化を身に付けた方が良い。古い文化を身に付けたほうが新鮮な文化より絶対いい。これらの小さな問題ではないと思う。やはり昔から伝わっている文化を身に付けることと、新しく入ってきた文化を身に付けることは、どちらかをやるのではなく、二つとも同時に身に付けたほうがいいと思う主張したい。なぜなら文化はその時代その時を生きる人々の鏡ともいえ、必要なものなのかもしれないと思うからだ。そうバランスをとる事で、どんな場でも四面楚歌にはならないのではないか。
これが僕の昔から伝わっている文化を身に付ける、それとも新しく入ってきた文化を身に付けることに対しての答えだ。(総合化の主題)
講評 isimi
「ら抜き言葉」については、以前からいろいろな意見が交わされています。本来は「られる」と言うべきというのは、スーランスラケイ君流でいくと、古くからの文化なのですね。その通りだと思いますよ。先生くらいの年齢は、わずかに「られる」派、「れる」ではないという思いがまだあります。そういう意味でも、子どもたちは「れる」派ですから、新旧文化の持ち合わせというのが一番良いという意見にも通じていくと思います。文化ももちろんですが、正しい日本語もそうすることによってしっかり受け継がれていきますよね。ただ、みんながスーランスラケイ君のように考えてくれれば良いのですが、現実はそうはいかない面も多々あります。親世代がしっかり子どもたちに伝えていくことが大切なのだな、と改めて思いました。とてもよく書けました。
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