対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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野球の試合 森チュウ
「カキーン」
するどい金ぞく音がひびく。一しゅん辺りがシーンとなる。ぼくの前の打者、あーたんが打ったのだ。しかし、それは、ホームランでもなくヒットでもないただのピッチャーゴロだった。これで一アウト。
そして次の打者はぼく、ぼくなのだ。ぼくの後ろにきんちょうおばけ(そんなのいるか知らない)が何びきも取りついているようだった。その時はまるで、体全体がきんちょうのあまりこおりつきそうだった。そんなことを考えている時にも時は進み、相手ピッチャーがもうふりかぶっていた。来るぞ。ぼくは相手ピッチャーをにらみつけた。ピッチャーのうでがふりおろされた。速い。六、七十キロあるような快速球だ。
「ズッバーン。」
キャッチャーのミットにボールが飛び込む。あっ、ストライクだ。ぼくは心の中で思った。ぼくは、いつも一球目を見のがしてしまう。
「ストライーク。」
アンパイヤーがとても大きな声で言う。速いにつけたし、コントロールもいい。こんなピッチャーは、少年野球界には二、三人しかいないだろう。
そして二球目。ピッチャーのうでがふりおろされる。来た。外角低め。ぼくの大好きなコースだ。思いきってバットをふった。手に当たったような感触がした。バットを最後までふりきる。一しゅん打球を見る。打球はレフトへ一直線で進んでいる。ちょうど守備の頭の高さをとんでいた。あとはもう全速力で走った。そして一るいを回って、二るいをねらう、が、もう球はセカンドに帰って来ていた。けれどぼくは、この試合の中のぼくのチームで一番にヒットを打った人なのだ。やったー。ぼくは、心の中でガッツポーズをとった。どうやら、ぼくの打球は、レフト前ヒットだったようだ。
そして、次の打者はフォアボール。これで、ランナー一、二るい。やっと一番に帰り打者はたっくん。たっくんは、足がとても速く、野球センスもよかった。ホームランバッターではないが、いつも内野にライナーを放つ。たっくんお願いだ。内野ゴロでもいいから打ってくれ。お願いがかなった。たっくんがショートへかなり速いゴロを放った。ぼくは、ショートの方を見た。ショートが下へこぼす。今だ。ショートが投げる体せいになったしゅん間にぼくは思いっきり走り出した。ぼくはセーフ。ぼくの次の打者もセーフ。たっくんは、送球が速かったらしくアウトだった。
ここで相手ピッチャーが代わった。三番はナッカーだ。ナッカーはフォアボール。四番ケッケもフォアオール。ぼくがホームに帰ってきて一点目を入れることができた。みんなと手をたたく。そしてこの回、一気に四点取った。しかし相手にまた三点取られ、けっきょくこの試合は八対四で負けてしまった。
でも、もしぼくがプロ野球せん手なら、こんなにくろうしないでも、楽々場外ホームランを打てただろう。
このようなけいけんをつみかさねて、強いチームに勝てるようになりたい。
講評 sango
段落を分けたのでとても読みやすくなりましたね。
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