創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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愛情のある躾 柏もち
子供の人間形成の大事な点は、人間的な愛情だ。本当の愛情は何なのかと、スキンシップで親子の会話や感性が生まれるようにしなければならない。親対子の愛情は古典的、本能的なものですから、経済的に貧しくても、暖かい家族的な愛情のある家というのは幸福だ。そういうところから、いい人間性が育ち、ちゃんとした人物が出てくるのではないのではないか。子供の成長には家庭での愛情のあるしつけが大切だ。
第一の理由は、愛情のない躾だと愛情のない人間になってしまうからだ。親の躾があまりにも厳しかったり冷たかったりすると、子供はぐれちゃったり、きれやすくなったりと、冷たくされただけ冷たくなってしまうのだ。最近は、親が子供に暴力を振るったり、ご飯をあげなかったりするような、ひどい事件を聞くことが多い。その時はだいたいいつも親は「躾でやった」とかいったりする。そんなに愛情のない躾では子供もそのとおりの悪い人間になってしまう。躾には愛情がなくてはいけない。
確かに、もともと子供には素質があるのかもしれない。しかし、「ロバが旅に出たところで、馬になって帰ってくるわけではない」という名言があるように、親の愛情がある躾がなければどんなに旅をしても子供は立派な成長をすることはない。
講評 arare
愛情を持ってしかってくれる人がいるというのはありがたいですね。礼儀正しい今の柏もち君があるのも、お家のかたの愛情のおかげと言えるでしょう。
・要約の2文目の主述の関係がおかしいのでもう一工夫必要です。
・ぐれちゃったり→ぐれてしまったり(話し言葉にならないように気をつけましょう。)
・子どもを虐待する親は、自分も虐待されて育っていることがよくあります。そういう負の連鎖を断ち切るのは難しいですね。一つ目の理由ではそのことが指摘できています。
・「かわいい子には旅をさせろ」ということわざをふまえた名言の引用かな。元になることわざも書いておくと表現のおもしろさが倍増しますよ。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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