創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   イスラエル   ウルトラマン

 イスラエルでは全員一致の裁決は採用しないそうだ。裁決を必要とする案件で全員一致するというような事態は不自然だ。イエスとノーの差ははっきり分かれているものではなく、それぞれいくらかの割合で分かれている。そう考えると、全員一致の裁決を採用しないという考えも意味を持つように思える。
 確かに、多数決で物事を決めることは大切だ。僕のクラスでは何かの役員や係を決めるときは、ほとんど多数決で決める。一票や二票の僅差で決まることも、大差がついて決まることもある。しかし、どちらにしてもその後何らかのトラブルが起きたことは一度もない。それは、多数決で決めることによって、多くの人の意見が採用されているからだと思う。多数決では、一人一人がその目的に合うと思う一番良いものを選択して、物事を決める方法である。だから、明らかに悪いと思われるものに賛同して票を入れる人は少ないだろう。また、僅差で決定したことでも、どうして反対した人が少なからずいたのだろう、と理由を考えて、次へつなげていけば、きっと何事もうまく行くはずだ。このように、多数決は多くの意見を採用できる良い方法だと思う。
 しかし、全員一致に至るまで話し合うことも大切だ。例えばサッカーの試合の後のミーティングでも、全員の意見を一つにまとめて終わらなければならない。選手個々人の意見がバラバラのままでミーティングを終わらせても、次の試合でよい結果を残すことはできないと思う。しっかりと意見をまとめ、チーム全員がそれを理解しなければ、試合で勝てるようにはならないだろう。また、昔話の桃太郎でも、桃太郎と家来たちが全員一致で鬼征伐に向かったからこそ、力を合わせて鬼を退治することができたのだ。
 確かに、多数決にも全員一致まで話し合うことにも、どちらにも良さがある。しかし、「議会の目的は、議論を殴りあいの代用品にすることである。」という名言があるように、一番大切なのは、話し合いの過程である。

   講評   hira

 イスラエルという国はいろいろな意味で生き延びるために苦労している国ですが、だからこそこうした生きる知恵が生まれてくるのでしょうね。違う意見の交換、そのプロセスにこそ各人に気づきがあり、新たな組織を生み出していけるのでしょうね。
■第一段落 要約
 良く理解して、ポイントを押さえられた。
■第二段落 複数の意見一 体験実例
 多数決の意義について考えられた。決定に関して、大差と小差があると、長文で理解したことを汲み取りながら実例がまとめられたのがいい。多数決は多くの人の意見を反映でき、また時間的にも合理的なシステムですよね。
■第三段落 複数の意見二 昔話実例・長文実例
 これはぴったりの実例だね。ここを多数決でやってしまったら、チームはばらばらになる。昔話実例もいい。桃太郎でなんでも説明できるぐらいになったのでは?
■第四段落 総合化の主題 名言の引用
 多様な人間の考えを集結する、そのプロセスにこそ意味があるのでしょうね。内容はよくできていますが、まとめの段落なのでもう少しだけ言葉を加えて意見に厚みを持たせてもいいでしょう。


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