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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   チョウチンアンコウを読んで   クローバー

 チョウチンアンコウには、上唇のすぐ上に背びれから変わったイリシウムと呼ばれる一本のアンテナがあり、その先端にエスカという丸いふくらみがあり、そこが発光するのでこういう名がある。チョウチンアンコウをつついて刺激するとイリシウムを立て、エスカから明るく光る発光液を前方に向けて噴出し、エスカの左右にある内質突起の先端が光を放ち、エスカから垂れ下がるフィラメントの先端の小さな発光器も光る。チョウチンアンコウなどの深海魚は、水族館で飼えない。その理由は、深海に住んでいるために皮膚や内臓が傷つきやすく、体がもろくてこわれやすく、環境の変化に弱いからだ。
 ハワイのハナウマ湾に行ったとき、たくさんの魚たちに出会った。父と母と三人でそれぞれいろいろな方向に泳いできれいな魚を探す。もし見つかったら、手招きして教えてあげる。そこには、数え切れないほどたくさんの種類の魚がすんでいた。みんなそれぞれ、すごくきれいな色をしていて、うろこが光っているような魚もあれば、真っ黄色な魚も、ピンク色の魚もいた。それに父は、カメと一緒に泳げて、すごくうらやましかった。魚を見つけると、一緒になって泳ぎたくなった。私と母は、きれいな魚を見つけて、ずっと後ろを追いかけて泳いだこともあった。でも魚はまるでかくれんぼをしているかのように見えなくなってしまう。小さな魚は私を見たと思ったら、一瞬で消えてしまう。少し大きめの魚は泳ぐのが速くて、ついていくのがやっとだ。泳いでいる姿をじっと見ていると、ひれをぴくぴくと動かして、体をゆらゆらとうごかして、かわいらしく思えてくる。それにしても、魚が人類の祖先だと考えると、面白い。
 以前学校でおたまじゃくしを飼っていた。お友達がどこかで拾ったといって持ってきたのだ。小さいおたまじゃくしは私もかわいいと思うのだが、そのおたまじゃくしは大きくて、真っ黒くて気持ち悪かった。でも、好きなお友達は休み時間になるたびに集まってきて、押し合いながらながめていた。いっぱい顔が集まっていておたまじゃくしはびっくりしてるんだろうなあと思った。私には、何がいいのか分からなかった。でも、少し時間がたったら、後ろ足が出てきた。成長ってすごく早いなあ、と思った。そう思っている間にどんどんかえるに近づいてきた。私は、すご〜い!とその時初めて思った。どんどん大きく気持ち悪い姿になっていったけれど、おたまじゃくしの成長は目で見て分かりやすくてすごいと思った。数日後、朝学校に着いたら、教室は大騒ぎだった。はてな?と思ったが、すぐわかった。かえるになったおたまじゃくしが死んでいた。水そうの陸地が足りなくて、肺呼吸になったかえるが息が出来なくなって死んでしまったようだった。
 私は、小さな小さな、でも大事な大事な命がたくさんあることが分かった。そのとき、「一寸の虫にも五分のたましい」ということわざを思い出した。

   講評   hoemi

《構成》 分かりやすく読みやすい要約ですね。
《題材》 ハワイの海に生きる魚たちは目にも美しい魚ばかりだったでしょうね。先生もハワイの海に潜った時、海の世界は何とも神秘的だと思ったことを思い出しました。また、オタマジャクシからカエルへと成長していく過程についてもよく書けましたね。成長と共に様態や呼吸法などがかわることを痛ましい体験から学べましたね。
《表現》 「まるでかくれんぼしているかのよう」とは楽しいたとえを考えられましたね。魚たちと一緒に戯れることができた楽しさがよく伝わってきましたよ。また「一寸の虫にも五分の魂」を引用できました。体こそ小さいけれど、命の重みは同じですね。
《主題》 アリのような小さな生き物も、ゾウのような大きな生き物も同じ一つの命を持っていることにはかわりがありませんね。そしてそれは全てが等しく尊い命だということを改めて知ることができて良かったですね。「小さな小さな、でも大事な大事な命」という表現がとても印象的でした。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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