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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   新聞というものはまるで   そへい

 新聞は見方によってだいぶ内容の理解の仕方が変わってくる。もちろん新聞は、経済欄やスポーツ欄など様々な分野に分かれてかかれているが、皆さんは余白や行間に目を向けて新聞を読んだ事があるだろうか。余白や行間は、一見役に立っていないように見えてじつは重要な役割を果たしている。私たちは行間や余白といったものにもっと目を向けるべきである。
 行間や余白がない新聞を想像してみてほしい。ただ文字が詰まった新聞に見えるだろう。そのうえ、とても読みにくいだろう。私たちが普段目にしている新聞は、余白や行間があるから読みやすく見えているのである。新聞をつくる側に人はどう書いたらみんなに読みやすいかを考えたうえで作っている。そんな工夫が普段私たちの気づかない余白などにある。書物というのは自分が読みやすいほうがいい。学校で出される読書感想文なども先生が選んだ本を読むより明らかに自分の選んだ方がいい。
 新聞読みやすいほうが読者も増えるだろう。もちろん私たちは読みやすいほうの新聞を買うだろう。毎日新聞社のデータによると一ヶ月に読んだ本の数が小学生高学年は5.6冊、中学生は1.9冊、高校生は1.3冊である。ただし、このデータは漫画や雑誌を含まないため、漫画や雑誌を含めばもっと数が増えるに違いない。学生にとっては漫画や雑誌の方が読みやすい。そのため小説を読まずに漫画や雑誌を読む人が増えている。
 確かに新聞の余白でない記事の部分や小説を読む必要がある。でも、読み物は読みやすくあったほうがよく、読む人はそのような余白にもっと目を向けるべきである。そして行間や余白部分をなくさない方がいいと思う。

   講評   kira

 そへいくん、こんにちは。いくら新聞が新鮮な情報源といっても、情報だけがびしっと詰っていたらとても読める代物ではないでしょう。愛読はされないでしょうね。さまざまな趣向がこらされ、ひと休みもできるから、毎日の楽しみになるのです。そして筆者のように、おまけの部分から新しい何かを得ることもしばしばあります。

 そへいくんは「行間と余白」を読み易さの側面からとらえて論じていきました。単に、見易いという物理的なことだけでなく、興味関心の幅をみるという意味もあるのですね。

 「行間や余白の読み手」というのには、もうひとつとらえかたがあるように思います。主たる内容ではなく副次的なところから発見する楽しみです。たとえば、調べ学習をしていて(何かの検索をして)そこに有った別のものにあらたに関心を向けるといったことです。

 最後のまとめは、文章を読む場合という限定を解いて、一般的にまとめてみるとよいでしょう。行間や余白の意味を正しくうけとめて、ゆとりを活かせる人になりたいですね。


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