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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   地球温暖化の問題   クローバー

 島に住む動物と大陸に住む動物では体の大きさが違う。島では大きいものは小さく、小さいものは大きくなる。これが「島の法則」と呼ばれるものだ。この要因の一つは、島には捕食者が少ないからだろう。一般的に、捕食者が生きていくには、自身の十倍以上のえさになる動物を必要としている。だが島ではえさも捕食者もなくなってくる。だから大きいものは小さく、小さいものは大きくなる。また、巨大であること矮小であることは、それなりの代価を支払わねばならぬことであり、できれば「普通の動物」にもどりたいのだろう。だから捕食者のいない環境に置かれると、哺乳類として無理のないサイズにもどっていくのだ。日本では、エリートのスケールは小さくなり、庶民のスケールは大きくなっている。鳥の法則は人間にあてはまる。動物に無理のない体のサイズがあるように、思想も人類に似合いのサイズがあるのではないか。
 島に住むと動物の大きさがかわる、とこの長文には書いてあったが、動物たちにはそれぞれ住むところがあり、食べるものがあり、それぞれの大きさが決まっている。でも私は、地球温暖化が原因で、食べるものがなくなっている動物を知った。ホッキョクグマだ。テレビでホッキョクグマの悲惨な映像を見た。なんと、オスのホッキョクグマが自分の子供を食べようとして、母グマが必死にそれを阻止しようとしていた。それを見て私はまるで自分がクマに襲われたかのようにショックを受けた。氷のはる時期が短くなったため、アザラシ狩りが出来ず、おなかのすいたオスは子グマしか食べるものがないそうだ。地球温暖化は、人間の歴史の中で一番の問題だと思う。「後悔先に立たず」ということわざのように、取り返しがつかない、などと思っていたら、もう私たちも生きられなくなってしまう。先日の国際会議で大幅なCO2排出削減目標を提示したのは日本のみだった。もっと各国が協力して、温暖化防止策を真剣に考えていかなければいけないと思う。
 ほかにも私は、地球温暖化が原因で絶滅危惧種に指定されている動物を調べてみた。すると動物園には必ずいる「ゴリラ」が指定されていることが分かっておどろいた。地球温暖化の影響が森林の減少を生んでいるそうだ。ゴリラのえさは70種類以上の動物で一日三分の一以上を食事の時間として費やす。そのため、食料を食べつくさないように移動しながら生活しているが森林そのものが減少しているいため、えさ不足になっている。また、環境の変化で、エボラ出血熱などの伝染病を引き起こしているそうだ。人間の生息が難しくなるのも必然的な流れだと書いてあった。動物や魚や人間、みんなが救われる方法は温暖化防止しかないのだろう。温暖化防止に協力していきたいと思う。
 この長文を読んで、環境がかわると体が変わっていくということが分かった。でも、地球温暖化は体が変われば大丈夫という問題ではない。この問題を起こしたのは人間の私たちだ。動物たちに「悪貨は良貨を駆逐する」と言われないようにがんばっていかなければいけないと思う。

   講評   hoemi

《構成》 長文の骨子をしっかりとまとめられました。とても読みやすく分かりやすい要約で良かったですよ。
《題材》 地球温暖化は深刻化の一途をたどっているね。ホッキョクグマやゴリラをはじめ、瀕死の状態に陥らされている動植物は数え切れないほどいるとのこと。すでに絶滅した動植物も多い。地球温暖化に歯止めをかけるのは、地球を温暖化に追いやった私たち人間の責務だよね。地球温暖化に焦点をあてて素晴らしい話の展開をしてくれました。
《表現》 「まるで自分がクマに襲われたかのよう」と、何とも危機感迫るたとえを考えられました。自分の子供さえエサに見えてくる状況を一日も早く終わらせないといけませんね。また「後悔先に立たず」「悪貨は良貨を駆逐する」とことわざの引用もバッチリ決めてくれました。
《主題》 まさに朋佳ちゃんの言う通りです。環境の変化と共に体が変われば地球環境には問題がないわけでは決してありませんね。地球温暖化を引き起こした張本人である私たち人間が、議論ばかりではなく、具体的な行動に即刻うつらなければ地球の未来は暗くなる一方ですね。地球を守るためにも、私たち一人一人ができることから始めたいものですね。「塵も積もれば山となる」と言うように、個人の活動の成果は小さくともそれが万国の人の力となれば地球環境は確実に良くなりますよね。


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