国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   科学は記述から始まる   そへい

 科学は記述から始まる。現象をことばで記述する。記述から現象を再現してみることは出来るけれども、人によって少しずつ異なった情景を再現するに違いない。しかし科学はこれでは困る。科学では言葉はなるべく同一ではないと困るのだ。でも科学は記述なしには成立しない。出来る事ならば言葉を厳密に定義できるものにしたい。だがそうはいかない。そして言葉を厳密つかうことが大切である。
 その理由は第一に、曖昧な言葉では誤解を招くことがあるからだ。例えば足をけがして病院に行ったとする。そのとき医者に足が痛いと言っても足のどこかがわからない。このように人によって足と言われてもイメージする所が変わってくる。そして誤解を防ぐ為には言葉をうまく使って厳密の物事を言う必要がある。
 その理由は第二に、厳密な言葉で表現すれば誰にでもわかりやすいからだ。データによると携帯電話の加入台数は2002年12月末で73,514,100台となっているが、言葉だけが頼りのコミュニケーションではますます言葉を厳密に使うことが望まれるだろう。そして厳密な言葉を使う事が私たちには必要である。最近はインターネットでブログなどが流行になっているが世界全ての人が見る事が出来るためみんなにわかりやすく厳密な言葉でかかなければならない。インターネットからは私たちの情報発信の大きさがうかがえる。情報発信が大きければ大きいほど私たちは物事を厳密に書く必要がある。
 確かに曖昧な言い方をする場面がふさわしいときもある。曖昧な言い方をすることによって相手を傷つけないですもこともある。しかし、「すべてに効くという薬は、何にも、たいして効かない。」という名言もあるように、厳密な言い方をする方が誤解もなく、わかりやすい。

   講評   kira

 そへいくん、こんにちは。科学の発達によって正確さを期すものがかなり増えました。スイッチひとつで計算しつくすのが科学の世界だから、その中間といった曖昧さはありません。けれども私たちが使っている言葉の世界にはまだまだ曖昧さがあるようです。

 病院でもどかしい思いをしたことがあるのかな。痛い時に上手く伝わらないのは辛いですね。また、痛くてたまらない時に言葉を尽すのは至難の技でしょう。ここをもう少し臨場感を出して表現してみよう。「足」といっても幅があり、「痛い」と言っても様々です。個人差もあるしね。

 厳密な言葉が求められるようになってきたことでは、じつにいい説明がなされています。インターネット社会では、個人が発する情報と言えども、不特定多数にひろがります。その影響も考えなくてはなりませんね。

 曖昧ないい方で人間関係をまるくおさめるのは、日本人の得意分野ですね。あまり合理的ではないですが、必要なことでもあります。ただ、厳密な物言いができる力は持つべきですね。


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