国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   楽しんで走る   織田信之助

寒空の下、大阪城の天守閣がそびえたつその横で、白い息を吐きながら走っている一団がいる。僕の通っている小学校の、僕たち六年生だ。実は、この学校では、中学の受験生に配慮して、秋から冬の体育の時間を減らしているのだ。そのかわりに、受験シーズンが終わると、近くの大阪城公園で走りこみをするのだ。名目は、スキー合宿への強化だが。
それはともかくとして、ほぼ毎日2時限体育に費やしているのは、なかなか充実しているし、やりがいがある。普段の体育ではじめに行う運動場何週かのノルマよりは、何倍もの楽しさがある。色々なコースを走っている途中に、面白い事があるからだ。
まず、違う景色がやってきては、どんどんと後ろに流れていく爽快感がある。このことは、陸上競技で、トラックからマラソンに転向した選手が言っていたと思う。しかし、「楽しんで走って」みないと分からないところもあるかもしれない。
次に、大地を踏みしめて、風を切って、息をつきながら全身で走るより感じられるからだ。なぜ、そう感じられるのが面白いのだろうか?これも本能的(?)なものでせつめいのしようがない。要するに、僕にとって、外で走ることは「楽しんで走る」ことであり、気持ちのいいことなのだ。
さて、今までは外で走る楽しさを並べてみたが、大阪城公園だからこその楽しみもある。走っている途中に帽子を取って、「オハヨウゴザイマスッ!!」と挨拶してすれ違う女性がいる。世界に通用したマラソンランナー、増田明美さんだ。彼女は、日本記録を12回、世界記録を2回も更新するという偉業を成し遂げたトップランナーであり、今はマラソンの解説をしたり、小説を書いたりしている多才な方だ。そのトップランナーが、僕たちに気さくにあいさつをされる。一度話してみたい。
さて、中学校では、陸上部に入りたいと思っている。「楽しんで走る」という目標もあるし。人には、短距離か中距離か、などと種目を聞かれることもあるが、中学校ではあまり絞らずに幅広くカジっておけばいいそうなのでそうしようとおもう。また、中学全体で、12分間走というものがあるそうなので、楽しみにしている(僕は特に足が速いわけではないが、来る篠も気持ちいいのだ)。
<学問に王道はない>と昔の人が言ったそうだが、何も学問だけではない。人生のすべてがそうであるから、もっと走ろうと思う。
ザッザッザッザ・・・・・という足音に、荒い息がまざり始めた。僕は、最後まで走り抜ける。
大阪城公園も・・・・・小学校生活も。

   講評   sumomo

 しっかりお清書ができましたね。

 

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