対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   空気を読む   かまむ

 私は二匹の犬を飼っている。二匹ともキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルである。一匹は、茶色と白が混ざったオスである。名前はポチ。もう一匹は、黒と茶色と白が混ざったメスである。名前はビビ。(本命ビアトリックス。) ポチは食いしん坊、ビビは小食。ポチは番犬としては役立たず。ビビは家族じゃない人には必ずほえる。このかわいい犬達のメインパートは、「目」である。みんながみかんを食べている間、ポチは、「ほしいほしい」と泣きわめくが、ビビは、少しはなれたところで、ジーッとこっちの様子を伺う。そしてしばらくするとビビはみかんを一切れ貰っている。ずっときゃんきゃん泣いてみんなに無理やりみかんを暮れさせたポチに比べて、ビビの方は、みんなの心をとらえて、もらった。私たちももっと行間と余白といったものにもっと目を向けるべきである。
 それは、行間や余白のように一見役に立たないものが重要な役割を果たしていることがあるからだ。映画や劇などでは、セリフだけではよく分からないことがある。字幕翻訳家の戸田奈津子さんが最近やっていた字幕翻訳は、著作権の問題などで、セリフと音声はくれるが、画面が黒くなっていて、表情などは全く見られなかったそうだ。セリフは直訳できるが、どんな状況にいるのか、そして誰に向かって喋っているのかはわからないので大変だったと言う。もちろん音声はあるが、音声も役に立たないときがある。例えば英語では、 “you” は “you”であり、誰に喋っていても“you”になる。しかし、日本語は、目上の人には「あなた」、友達には名前を呼び、そしてちょっと嫌いな人には「お前」という。それに誰が喋っているかにもかなり違いが出てくる。私も前、図書館で「セビリャの理髪師」というオペラのCDを借りた。セリフと解説があり、私はじっくり聴き始めた。すると、まあ大変!曲のところどころで繰り返しやら、みんなが同時に違うことを歌やらで、何が何やら全くわからなくなってしまった。そしたらクリスマスのプレゼントにそのDVDを貰った。ああ、そこはそうだったのか、と、観ていた間中新しい発見をしていた。
 行間と余白には、まだいいことがある。それは、行間や余白があることによって疲れがたまらないことである。データによると、男性、女性とともに収入増と労働時間短縮のどちらを選ぶかという問いに対して、時間短縮を選ぶ割合の方が多くなっている。筑波大学では、町全体が学園研究都市(研究施設)であった。そして今でもそうである。そこは、研究するには抜群なところであった。しかしデータによるとその大学の自殺率は高かった。それは、町のどこを見ても、ひたすら研究施設しかなかったからである。それで、その大学は、いろいろな気を休める場所をつくり、秋葉原にも出られるようになり、自殺率は下がったようだ。
 確かに中身が充実していることも大切だ。筑波大学もとても熱心で、たくさん学べそうだ。しかし、「雑草とは、まだその美点が発見されていない植物のことである。」という名言がある。それは、家の天井の中に隠れている電線のようなものである。人々はそれを見えないようにしている。しかし、その電線が電気を流してくれるのである。普段は気がつかないが、停電の時には町全体が祈る気持ちで速く治るように思う。行間や余白は、一見なさそうで、ないと困るのである。そういうことを考えると、行間や余白の存在を侮ることは出来ないと思う。

   講評   kamo

 書き出しの実例もよく工夫したし、そのほかの部分もよりよくなっていました。さらに進化(深化)した作文でした。がんばったね。
 3.1週は、進級テスト。全く心配はしていないけれど、またしっかり準備をしておいてね!

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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