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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   意志と意見   疾風

 私が本当に「日本」を身を持って発見したと思ったのは、戦後であった。ある日、縄文土器の異様な美にふれ、全身がふくれあがった。無限に渦巻き、くりかえし、もどってくる。そのすごみ。私はそこに日本人としてびりびりと受けとめる、追ってくるものを感じとった。いわゆる日本的と考えられているワビ、サビ、シブミの平板で陰湿的なパターンに対して、太々と明朗で強烈な、根源的感動をぶつける。心の奥底、その暗闇に置き去られている、ナマな人間像をつきつけることによって、現代の惰性をうち破るテコにするのだ。欧米の方にばかりに目を向け、すべての価値判断をあずけて己を空しくしている現代日本。しかし、その欧米の文化自体が壁にぶつかっていて、存在感を絶望的に失われつつある。そのような風土よりも、この根源的な、ナマな生活習慣の中で、純粋な魂の共同体を作る方が正しいのではないか。
 周りの人の意見を取り入れ、行動していくことも大切だ。僕も野球の試合中にこんな事があった。僕たちが最上学年になった二年生の秋の大会での話だが、その試合は相手が強く、こちらもあがってしまい、思うようにヒットが出ず、完封されていた。そこで次が僕の打順だったのだが、バッターボックスに入る前にチームメイトと後輩に、
「バッターボックスにはいると、力んでしまってボールの上を振っているから注意した方が良いと思う」
と言われた。前にも先生に同じ事を言われていたので、力まないようにスイングすることを心がけた。すると、初めての公式戦で初めてのヒットが打てた。残念ながらその試合は負けてしまったが、やはり人の意見を取り入れることも大切なのだ。
 だが、周りにとらわれず、自分の道を突き進むことも大切だ。昔話に、『桃太郎』という有名なものがあるが、あの話の中で、桃太郎は、他の誰も思いつかなかった鬼退治という大仕事をやってのけた。だが、おじいさんやおばあさんをはじめ、鬼退治は危ないからやめろという人も多くいただろう。しかし、桃太郎は自分の意志を貫き、見事に鬼退治を終わらせた。桃太郎のように、自分の思っていることを周りにとらわれず、成し遂げるということも時には大切だ。他にも『ジャックと豆の木』という話があるが、この話は、ジャックが牛と豆を交換するという、普通ではあり得ない行動をとった。だがジャックは、母親に怒られることも顧みず、その行動をとったという点では意志がしっかしとしたいい人だと思う。
 確かに自分の信じた道を進むのも、周りの意見を頼りにするのも良い。だが、『自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう。』という名言があるように、どちらの方法を使うのかというのを自分でしっかりと考えることが大切だと僕は思う。

   講評   kira

 疾風くん、こんにちは。つぎは進級テストに挑戦です。いよいよ中3の課題ですね。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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