創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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一致は良いのか、悪いのか!? ポチト
「全員一致の採決は採用しない」一体どういう条件の中でそんなことを言っているのだろうか。。考えられることとしてはまず第一に、みんなが一致できるような案件は、いちいち採決にかけないだろう、ということだ。答えが始めからわかっていることを、わさわざ問いただして全員一致を確認するのはあまり意味を持たない。だから、採決を求めるのは、べつな考えがありそうなときであり、そうであるにもかかわらず、採決の結果、全員一致というのは、ちょっと疑ってみたほうがよい、という教えだろう。たとえば、みんなが熟慮せず、いい加減に答えているケース、反対意見をすなおに言い表せない状況が、そこに存在しているケース、根まわしがおこなわれているケースもあるだろう。こういう事情を勘案すれば、一つのパラドックスとして、「全員一致は採用せず」という理屈も理解できる。
確かに、多数決で物事を決めることは大切だ。僕たちの学校は文化祭で、合唱コンクールを行うのだが、その合唱コンクールの練習をしていたとき、指揮者と伴奏者以外の女子が少し消極的で、意見をあまり出さなかった。そのことで意見を出していた女子がつい強い口調で責めてしまい、危うく僕たちのクラスは空中分解しかけてしまった。やはり、物事を決めるときには多数決も必要だ。しっかりと全員が意見を出し合っていたら、空中分解しそうになったりもせずに済んだだろう。
しかし、全員一致になるまで話し合うことも大切だ。去年、政権交代があったが、それまでの自民党と民主党と違うのは、色々な所で話し合いの場を設けている、というところだ。全員一致は団結力になる。もし全員一致でなければ、一人や二人は、不満な人がいる、ということだからだ。不満を感じる人がいないと、団結力は強くなり、強い団結力は時として最大の力となるのだ。
多数決も、全員一致にも利点がある。しかし、
「議会の目的は、議論を殴り合いの代用品にすることである。」という名言があるように、しっかりと筋が通っていて、第三者が見ても、「ああ、これなら納得できるな」と思えるような結論を導き出すことが大切である。
講評 onopi
このときはなかなか難しい課題に何を書けばいいのか迷ったのでしたね。短いながらによくまとめられていると思います。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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