国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   チョウチンアンコウ   しもん

 鎌倉の海岸で一匹のチョウチンアンコウが拾われた。珍しい魚だということで、そのチョウチンアンコウは、江ノ島水族館に運ばれ八日間生きた。わが国での、そして、たぶん世界でのチョウチンアンコウの最長生存記録である。一八九九年にはイタリアのナポリ水族館で生きたダルマザメの発光がガラス越しに観察されている。これがたぶん、生きた発光魚を水族館で観察した、最古の観察記録ではないだろうか。深海魚が水族館で飼えないのは、それが深海に棲んでいるという事実よりも、深海に棲んでいるために皮膚や内臓が傷つきやすい、体がもろくてこわれやすい、環境の変化に弱いという理由の方が大きいようだ。それでも、駿河湾の海岸に建っている水族館に勤務する一人として、いつかは発光魚を含む深海生物が水族館で生きているのを見てみたい、見せてあげたいために水温も比重も、水質も、明るさも、自在に調節できる現在の水族館で課題として挑戦するのはふさわしい相手であろう。                                             
以前、ザリガニを学校で飼育したことがある。飼うのは、難しくはないが、飼い始めるまでが大変だ。ザリガニ本体は、いいものの飼育材料をそろえるのが困難だ。まず水そうだが、せますぎるとなわばり争いでザリガニ同士でケンカするし、広すぎるとそうじが大変だ。えさも、何種類か買い、一番よく食べるものを選んでやらないと、すぐに食べなくなって死んでしまう。また、石や底砂だけだとさびしくて、どこかせつない。それでいいというのならともかく、アレンジしてみたいと言うと、きりがない。例えば、海草、つぼ、その他たくさんだ。ときに、メダカや小魚を入れてみたいと言われたことがあるが、ぼくの返事は「食われるぞ」一言だった。ザリガニは肉食なので、小魚などを好むのだ。このような、条件をクリアしないと、ザリガニは飼育が難しい。
 水族館などに行くと、パワフルな生き物がいたりする。例としては、「ギガンツラ」という名の魚だ。この魚は、目が望遠鏡のように前に飛び出していることから、名付けられたらしい。全長十一センチの小さな体でも、このような特長を持っているのである。エイの仲間の「ガンギエイ」は、尾に弱い電気を出すしくみがある。全長一メートルと大きめだが、これもやはり深海に棲んでいてとてもめずらしい生き物だそうだ。生き物が持っている力は、ぼくたち人間以上だ。どんなにめずらしくて、生態を明らかにしていなくても、いつでも見られる生き物でも、やはり野におけ蓮華草だ。油断はできないと理解してほしい。生き物の秘めている力は無限大だと。            

   講評   iyo

 今月もいろいろな作文を書きましたね。がんばりました。来週は進級テストです。字数・●印の項目・シールの3点に気をつけて、いつものように書いてください。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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