国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   最後まで   ショウ

 著者はある日、上野の博物館ではじめて縄文土器の異様な美にふれ、「日本」を身をもって発見した。日本風とはかけ離れていて、誰も伝統とは考えなかったが、著者はそこに日本人として迫ってくるものを感じ取った。現代の日本は、欧米の方ばかりに目を向け、すべての価値判断をあずけて己を空しくしている。しかし、その欧米文化自体が壁にぶつかって、存在感を絶望的に失いつつある。そのような風土よりも、この根源的な、ナマな生活感の中で、純粋な魂の共同体を作る方が正しいのではないか。
 周りに惑わされることなく、自分の信じた道を進んでいくことは大切だ。僕が小学校高学年だった頃、学習発表会の太鼓でセンターを務めた。非常に難しい曲で三カ月以上前から練習していた。個人のタイミングで一斉に叩く場面で、なかなかみんなが揃わずに、何回も練習したが、必ず一人や二人、タイミングが速かったり遅れたりする人が出ていた。そこで先生から、見た目は悪くなるけれど、確実に合わせる方法に変更したらどうか、と言われた。しかし、僕は納得いかなかったので、その次の練習のときまでにクラス全員で休み時間や授業の間の短い五分間だけでもそれを練習した。そして、ついにみんなが揃うようになり、それを先生の前で見せると、合格をもらった。本番直前で、先生も本当に焦っていたと思う。本番でタイミングが合い、フィニッシュも決まると、先生は泣いていた。僕たちも、本当にあの時あきらめないで良かったと心から思った。
 しかし、周りの人の意見を取り入れることも大切だ。昔話に「聞き耳ずきん」という話がある。ある日、子供たちにいじめられている子ぎつねを助けてやったおじいさんは、子ぎつねの親からお礼として動物の話していることがわかる「聞き耳ずきん」をもらった。早速それを身につけて歩いていると、鳥の会話が聞こえてきて、川にある踏み石が金塊だということがわかり、それを売った。また、庄屋の娘が病気でもうそうは長くない、ということもわかった。助けようと思って急いで庄屋のところへ行ったが、詳しいことを知っているヒゲのばばさんがどんな動物なのかわらなかった。悩んでいると、馬のひづめの間に石がはさまって取れない、ということを鶏から聞き、取ってやった。さらに、その馬からヒゲのばばさんが枝垂れ桜だということもわかり、事情を聴くと、屋根に蛇が巻き込まれていて、その蛇が恨んで苦しめている、ということがわかった。それを庄屋に言うと、急いで蛇を助けてやり、娘は元気になった、という話である。おじいさんは、動物の言っていることを素直に信じ、庄屋もおじいさんの言っていることを信じたからこそ娘は助かったのだと思う。
 確かに、自分の信じた道を進むことも、周りの意見を取り入れることもどちらも大切だ。しかし、「知識がはしごを作ったのではなく、二回に上がりたいという熱意がはしごを作ったのだ。」という名言もあるように、いちばん大切なのは、その目標を最後まであきらめないで達成することなのではないかと僕は思う。

   講評   kei

今月もしっかり書けました。中学2年生はほとんどが感想文です。長文を読んでいろいろと考えました。その感想を上手く文章にまとめる勉強をしているわけですが、さらに思考したことをぜひ実生活の中で活かしてくださいね。
 もうすぐ3年生。今まで学んだことを復習して、春の訪れを楽しみに待ちましょう。
 お世話になった先輩ともお別れですね・・・。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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