対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日1129 今日598 合計7619
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   節分   かふあ


 「鬼は〜そと〜!」
豆をバラバラまく。今年は兄がいないから、ぶつけ合いもなく平和だった。豆まきが終わると豆を食べる。十一個食べるはずだが、十八個食べた。でも部屋には、まわりのパリパリした薄皮が散らばっていた。そしてハムスターのシルクが、棚の横に落ちていた豆を発見して食べようとしたところを、ぎりぎりでひったくった。その時のシルクは、二・三秒止まってしまっていた。きっと何が起きたのか解らなくなったのだろう。
 節分で、一番心に残った年は、私が三年生の時のことである。その時は、兄と疾風迅雷のごとく豆まきをした。外にもバラバラまいた。
「鬼は外だよ!出て行かなきゃダメだよ!」
「鬼はお前だし!」
「福だもん!」
バラバラ、ベシッ、ドン、パシッ。色々な音が家の中で鳴った。しかし、開始から二・三分後、
「・・・・・・ポトッ、ポンポンポン」
最後の一粒が、袋から出て終わった。足元には、ジャンジャンジャカジャカ、豆が落ちていた。私と兄は、次に大食い大会をやった。私が覚えているかぎりでは、兄が六十数個、私も六十数個で、ほぼ同じだったと思う。今思えば、三年生で六十数個とはすごいと思う。そして夕食は恵方巻きを食べた。黙って食べるのは難しく、すぐ笑い出してしまった。笑うと、母にジ〜とにらまれてしまうので、がんばった記憶がある。でも今年は、黙って食べることも方角もまったく無視して、
「おいしいねえ」
などと言って食べた。
 そもそも節分とは何だろうか。節分とは、季節の分かれ目のことである。新しい春を迎えるために、邪気を払い、福を招く必要があるとされ、「豆まき」をして家の中の厄を払う。節分豆は、豆まきの他に、厄除けとして自分の年の数だけ豆を食べる。これは、たぶんみんな知っているだろう。ところが、そんなに食べられないという人もいる。そんな人は、豆をお湯と一緒に茶碗に入れ、これを飲むと、同じ御利益があるそうだ。次は節分そば。そばの実には、魔除けの言い伝えがある。大晦日の年越しそばと同様、長寿や一年の無病息災を願って、節分にもそばをいただく習慣がある。また、節分鰯という風習もある。鬼を追い払うために、豆まきの他に、ヒイラギの小枝に鰯の頭をさしたものを、玄関にかざるのである。鬼が鰯を焼く臭いをきらって逃げ出すと言われている。最後は恵方についてである。今年の恵方は、西南西である。節分に、その年の恵方の方角に向かって巻き寿司を丸ごと食べると、福を呼ぶという。巻き寿司は、「福を巻き込む」という縁起物だ。
 私は、節分も正月のように、色々な「いわれ」があることが分かった。私は雪まじりの雨から暖かい部屋にもどり、
「福は〜内〜!」
と、豆をなげた。

   講評   kaki

清書に、読解問題、「もしも」の作文の清書と、2月4週は大忙しだったね。よくがんばりました。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)