低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
自分の価値観とは えさな
周りの価値観に合わせて行動することも大切だ。私は小学生の頃には自分の意見はすごく正当な意見だと内心ですごく思っていた。自分の意見をすごく貫いていて、時には親を困らせたり、他人に知らずと嫌な思いをさせていた。しかし、中学校に入学し日本に帰ってきた時に、周りの考えや環境が変わり、気づいた。私は
「自分が正しいと思っていないことにも、それなりの理屈や論理があるんだ〜」
と初めて心から感じた。最初は正直、すごく文化の違いに戸惑いを隠せず、堅苦しい人になっていた気がする。今となっては、うまく人と妥協できるのは「大人」ということだと思うようになってきた。昔話のアラビアンナイトでは、死刑を告げられた娘は心の病気を持つ王様に毎晩、不思議な話を聞かせる。いつの間にか王様は娘の話を心待ちにするようになる。そうして、千一夜がすぎ、ついに娘は刑の執行を逃れ、自由の身となった。死刑にされそうな極限の状態の中でも、決して自分を見失わず、その場に応じた必要性を娘を見出したといえるだろう。やはり、自分の価値観ばかり通すのではなく、その場に合わせて行動することは大切だ。
しかし、自分自身の価値観に従って生きることも大切だ。よく人に譲りすぎて逆に困らせてしまうこともある。私はダンスグループを友達と組んでいたことがある。発表日が近くなり、衣装を決めなくてはならなかった。しかし、二人のメンバーの間で意見の食い違いがあったときに、
「愛理はもっと自分の意見をはっきりいった方が言いよ。」
と私があいまいな言い方をした時に、メンバーの一人に言われた。この時にハッと気づいた。自ら価値観を表現しつつ妥協できる人にならなければいけない。
確かに、周囲の価値観に合わせて行動するのも、自分自身の価値観に従うこともどちらも大切だ。しかし、一番大切なことは、「未来には、ひとりにできる未来と、自分で作る未来との二つがある。」という名言があるように、今のことだけを考えるのではなく、未来の価値観を自分自身の手で作っていくことだ。
講評 kiri
もう三月。今学期最後の月です。一週目は進級テストもあります。がんばりましょう。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |