低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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島と大陸の違い サスケ
島に住む動物と大陸に住む動物とでは、体の大きさが違う。ゾウのような大型のものを比べると、島の者は大陸のものより、体が小さくなる傾向がある。島はせまい。小さな島で物が小さくなってゆくのはもっともな話のようだが、事態はそう単純ではない。なぜ島では動物のサイズが変化するのだろう?一つの要因は捕食者であろう。島という環境は捕食者の少ない環境である。一般的に言って、捕食者が生きていくには、自身の十倍以上のえさになる動物を必要としている。ゾウの巨大さは畏敬の念を引き起こすものだ。しかしゾウにしてみれば、大きいからみんなハッピーというものではなく、できれば「ふつうの動物」に戻りたいのであろう。ネズミにしたってそうだ。だからこそ、捕食者のいない環境に置かれると、大きいものは小さく、小さいものは大きくなってほ乳類として無理のないサイズにもどっていく—これが島の法則の一つの解釈である。
ぼくはテニスを習っていて、試合をやったりする。もちろん負ける時もある。その時はちゃんと反省して練習する。ぼくよりも強い人達と練習しているにもかかわらずいざ試合になると、どうしても負けてしまう。でもそのような経験は、ぼくだけじゃないと思う。ぼくより強い人だって、プロの人だってぼくと同じ経験をして強くなっているのだと思うから、ぼくもたくさん試合の経験をして強くなりたい。まさに、「上には上がいる」だ。
お母さんはこのような経験をしたそうだ。お母さんの学校は女子校だったから、おしゃれや、芸能人の話など、女子がするような話ばっかりだった。が、お母さんが会社に入り男の人と一緒に仕事をしたり、上のえらい人とお話をする時、同期の男の人と話すときにあーゆー事やこーゆー事知らない事がたくさんあるなぁと思い知らされたらしい。
例えば、同期の男の人に会社に入った後で、「なんで、この会社を選んだの?」と聞かれたことがあったそうだ。お母さんは「将来性があるから」と単純に答えたらしいが、その男の人はお母さんの知らなかったことをたくさん知っていたそうだ。むずかしい話でなんだかよくわからなかったので聞いてみると「簡単に言うと、その人はたくさん会社のことを勉強していてよっぽどの事がない限り倒産しないとその人は考えていたのよ。」と言っていた。同じ会社にはいったのに自分の勉強不足を思い知らされたらしい。
こういうことを、「井の中の蛙大海を知らず」だと思う。
ぼくはこの文を読んで、島では、ゾウは小さくなりネズミは大きくなる法則があることがわかった。
日本も島国だから、日本に住んでいる野生の動物はウサギやサルやタヌキが中心でせいぜい大きくてもシカやクマどまりだ。これがアフリカのような大陸になるとゾウとかキリンとかカバやゴリラが住めるようになってくる。しかも巨大昆虫なんか二十五センチメートルもある昆虫がいるそうだ。ぼくも島国ではなく、大陸のように大きくなりたいと思った。
講評 sarada
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