国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   子供時代を大切に   うさちゃん

 学童のあそびは多くの想像力や抽象思考力がはいってくるからきわめて多彩なものになる。すでに三歳ごろからみとめられていたことではあるが、低学年ではとくに「何なにごっこ」がさかんになる。さらに、あそびの中で想像性がゆたかに発揮されると、創造的活動にまでつながって行く。「ごっこあそび」もその萌芽だが、構想力、表現力が発達した子どもは、たとえば「ものがたりあそび」を早くからはじめる。こうした面を発揮させるために、学校の国語教育や作文の授業はきわめて大切な役割を持っているにちがいない。
 私は、子供時代のあそびから得るものは多いと思う。幼稚園生から小学校三年生頃までがピークだっただろう。一時期ごっこあそびが流行った。お店屋さんごっこ、家族ごっこは、定番であるが、小学生の頃には薬屋さんごっこという、名前だけ聞くとなんだか怪しいごっこあそびもあった。薬といっても、外で集めた木の葉や木の実を、石ですりつぶしてできたもので、それを患者役の人にあげるのだ。ともだちと、患者役と、薬剤師役を何回も交代してあそんでいた。また、お店屋さんごっこは少々薄れつつあったが五年生前半くらいまで続き、幼稚園からどんどん学年が上がるにつれて、ごっこあそびも応用されていった。最初は幼稚園で、お店屋さんごっこ祭りという行事があり、それをきっかけにおつりというものがどのようにできるのかを学んだ。そして最終的に小学生になると、自分の持つ店に来るたびに客役の人の紙にはんこを押すなどして、ポイントカードを使うようになった。そのほかにも、例えば十円引き券なども作った記憶がある。このように、まだ小さくても遊びによって社会のルールを学ぶことができるのだ。
 しかし、勉強しなければ身につかないものもある。割引券をお店屋さんごっこで使うには割合の勉強を学校で習わなければ会計の人は計算ができないのである。ついこの間中学二年生最後の定期テストが終了した。英語や、地理などはなんとなく将来どういうことに使うのかだいたい分かるのだが、数学(得に代数)となると、さっぱり見当が付かない。ましては、因数分解や、二次関数など何に使うのだろう。試験勉強をしながらふとそう思うことが何回もあった。しかし、一つ思い当たるのは、色んな方向から推論を立てる力をつけるということだ。まあ、直接的な面では、まずは成績というのもあるかもしれないが、物事を色々な方向から見るというのはとても役に立つだろうと思う。
 確かに、子供時代には、あそぶこともべんきょうすることもどちらも大切だ。しかし、「子供は大人を小さくしたものではなく、それ独自の価値を持っている。」という名言もあるように、一番大切なのは子供時代にしか出来ないことを十分にとしておくことである。

   講評   tama

 「子どもは遊ぶことが仕事である」と言われるほど、子ども時代の遊びは大切なものなのです。外遊びは健康的であるだけでなく、自然と接することで多くの発見があります。また子ども同士の関わりの中で、人間関係を円滑にする方法や、社会のルールを学んでいくのです。
 しかし「よく遊び、よく学べ」とも言われる通り、勉強も大切であるのは確かです。社会の中で生きていくためには、最低限の知識は必要ですし、人生をより豊かなものにするためには、教養を身につけるべきだとも言えるでしょう。
 遊びと勉強、どちらが重要かということではなく、貴重な子ども時代にしかできないことを、たっぷりと味わうことが大切なのですね。

【複数の意見・実例】 うさちゃんたちの「ごっこ遊び」も、ただの模倣から始まり、成長するに従って形を変えつつ、より実社会に近づくものへと発展したのは興味深いことです。また学校で習う勉強は、直接役に立たないかもしれないけれど、多面的にものを見るための練習であると、客観的な視点で考えることができたのが素晴らしい! よくできました。

※ 進級テストは合格です。おめでとう。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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