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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   話し合いは大切   うさちゃん

 イスラエルを旅していたとき「ここでは全員一致の裁決は採用しないんですよ。」ときかされた。この種の言い分は一つのパラドックスである。そのまま受け取ってはなるまい。どういう条件の中でそれをいっているのか、中身を吟味する必要がある。みんなが一致できるような発件は、いちいち裁決にかけないという事情があるだろう。わざわざ裁決を必要とする発件ならば、一人や二人、異論を挟む者がいるほうが自然である。わずかな迷いをどう考えるか、この世の悩みは、そこにある。
 確かに多数決で物事を決めることは大切だ。この間、生徒会の立候補者をクラス内で決めた。生徒会の委員になるためには、クラスで選ばれた後に中学全校生徒の前で演説しなければならない。そして私達が投票するのだ。これを全校生徒で話し合うことになってしまったら、一日が三十時間あっても足りないであろう。また、いま、裁判員制度という制度が新しく取り入られ始めたが、その裁判にも被告人の刑の重さを決める時に多数決がもちいられるようになったそうである。
 しかし、全員一致になるまで話し合うことも大切だ。
 確かに多数決にも全員一致になるまで話し合うことにも良さがある。しかし、「議会の目的は、議論を殴り合いの代用品にすることである。」という名言もあるように、一番大切なのは話し合いの過程である。

   講評   tama

 学校や社会の中で、多くの人と生活を共にする場合、様々な意見があって当然ですが、これを一つにまとめるのは容易ではありません。その場合、もっとも多くの人の意見を尊重することになるのが「多数決」ということになりますね。うさちゃんも気がついたように、全校生徒が集まって話し合いをすることには無理がありますし、時間がかかりすぎてしまいます。裁判員制度に多数決が取り入れられたのも、時間と費用の問題を解決するためだと言われます。
 しかし、少数の反対意見を完全に無視することで、公正な社会でなくなっては困りますね。「話し合いの過程」を重視し、皆が納得できるような意見を出し合うことで、よりよい社会が築けるのだと思います。
 内容がしっかりと理解できています。よくがんばりました。

                  

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