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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   今日の人間の見方   MAXやまびこ

今日では、道徳的共同体を潰してきた法的社会が普通の社会になり、国家となっている。しかし、今日、共同体が完全に潰されたわけだはない。豪族ではないところでも、大きな共同体は、すでに潰されてしまっている一方、共同体意識のほうは、今も人簿との間にしぶとく生き続けている共同体の本質は、感覚であるから、理屈、理論すなわち知よりも情が、尊ばれる。漱石の言う、「智に働けば角が立つ」わけである。しかし、法が認めざるを得ないから、「情に流されまい」とする努力が必要となる。この両者の間を揺れているのが、現代の人間である。法は、共同体側から見れば、自分たちの体勢を崩す悪であるとするのが常である。各種共同体が、機能しなくなった現代社会では、法的処理の間に挟み込まれる共同体的処理が、逆に不正なことを悪でされる、法的社会が、形成された。共同体との関係という厄介な問題を人間は、抱え込んできて、今日に至っており、今なおその解決方法に苦しんでいる。すなわち、現代社会は、共同体という社会がなくなってきているのだ。
 そのことを、解決するには、第一に、法的ではなく、人を見ることだ。自分達の学校では、宿題などを提出するときに、ある生徒が宿題を忘れたことがあった。普通なら先生は、出さないでいいというが、この生徒はこれが初めてで、今までちゃんと宿題をこなしてきたので、今回は見逃してあげたことがあった。このようなことは、時々ある。しかし、アメリカでは、法的意識の強い国で、多種多様な民族が暮らしており、それぞれの道徳的習慣が違うので、どの民族にも共通の法的基準が中心である。それが行き過ぎると、ちょっとしたことでも裁判に訴えようとする人が増えてくるのだ。例えば、「自分の頭が悪いのは、親の育て方が悪いので、親を裁判に訴える。」ということが本当にあったのだ。だから人間は、法的よりも人間性を見ることが重要なのだ。
 また、法律を執行する人の人間性も必要だ。伝記実例で上げると、大岡越前守という人がおり、ある時、この子は自分の子供だと主張する二人の母親がいた。その訴えを聞いて、越前守は、「子供を引っ張って、自分のもとに引き寄せたほうが本当の母である。」と言い、痛がる子供の声に思わず手を放した母を本当の母と認定した。この話があるように、人間性が必要なのだ。また、最近の出来事では、一般の人も裁判員になる、裁判員制度が施行された。これは、一般の人々にも、審理してもらうのが目的で、被告人の人間性を見たり、裁判員の人間性を問うことになる。これらをもとに、審理をするのだ。これからの裁判は、ニュースで見ているだけではなく、実際にやって人間性をみる。これからの社会では、法律を執行する人の人間性が必要なのだ。
 確かに、法律に基づかない運営は、不明朗なものになることが多い。しかし、私たちは、もっと共同的な考え方を再評価すべきだ。これからの社会は、法律がすべてではなく、人間性も大事なのである。

   講評   kira

 MAXやまびこくん、こんにちは。たいへんいい作品です。よく頑張りました。合格のレベルに達しています。
 しかし、惜しくも期限に間に合いませんでした。名言の引用も忘れてしまったようですね。残念ですが、次の学期に仕切りなおして、完璧に合格して進んで行きましょう。着実に実力アップできていますよ。

 今の世の中は規制や取締り厳罰化という流れで、どうしてそうなったのかという思慮に欠けているように思います。見つからなければOKとう卑怯な心が広がってきたのは悲しいことです。まず、人をみる社会にすることで法律よりも大事なことが見えるはずです。
 法をあつかう人の人間性も問われる問題になってきます。大岡越前はテレビで人情奉行として人気になり、いわゆる「大岡裁き」が有名ですが、現実の裁判ではどうでしょうか。裁判員制度がうまく稼動して、心が反映されるといいね。
 法もただのものさしではなく、心を磨く時の鏡であってほしいね。優しく生きられる社会にしたいものです。
★一段落のさいごに「生き方の主題」の一文をしっかり書いておくといいですね。


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