国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   心豊かな生活を   snow boy

 妖怪の中に「もものけ」という種類があって、これは「もの」につく。一般には、「ももの毛」と書いて、これは「もも」に生える「毛」のことであろうと考えられているようであるが、そうではない。「ものの気」と書いて、これは「もの」が漂わせているかに見える「気配」のことである。つまりこれは、「もの」についてそれが「もの」であることを、次第に歪曲もしくは変質させてゆくわけであり、それが我々には、どことなく得体の知れない「気配」を漂わせているように見えるのであるが、ここで言う「もったいない」も、そうした「もののけ」の亜種にほかならない。そしてそれがつくと、我々はその「もの」を、むしょうに捨てたくなる。人類は、これまでものを捨てずにむしろ拾うことを常態としてきた。

 もっとものを大切にするべきだ。ぼくも最近パソコンを買い替えた。パソコンなど、特に機械類は進歩が速い。今一番新しいものを買っても、3ヶ月後にはもっと便利でもっと使いやすいものが発売されている。ぼくがパソコンを買い替えた理由としてもふさわしいであろう。初め、ぼくはそのときに一番使いやすいパソコンを買ったのだが、今になるとそのパソコンも新しいものと比べて見るとやっぱり新しい方が使いやすく、便利だ。

 経済を発展させるためには、古いものを捨て新しいものに置き換える新陳代謝も必要だ。昔話の桃太郎でも桃太郎はおじいさん、おばあさんという古いものを大切にする一方で、鬼が島に鬼退治に行くという話も成し遂げたことのない新たな試みに挑戦した。もう一つ、「わらしべ長者」という昔話がある。これは、わらしべを拾って持っていた主人公が、「それが必要だからこれと取り替えておくれ」というレクエストに応えているうちにしまいに立派なお屋敷を手に入れるというお話。最初のわらしべにこだわらず、次々に新しいものに取り替えていったから、生活が豊かになったのだ。

 確かにものを大切にすることも、経済発展のためにものの新陳代謝を進めることもどちらも大事だ。しかし一番大事なことは、「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。」という名言があるように、心豊かな自分の満足する生活を送ることである。

   講評   kanera

シールになっている項目♪
【構成・題材・表現・主題】…
第二段落,意見Aの冒頭の文で主語を入れておくといいでしょう。また,意見A及びBの出だしでは,「確かに〜」とか,「〜という意見・考え方もある」だとか,(とくにBの方では)「しかし」という表現を用いて強調的に記述を展開するといいです。例…しかし,経済を発展させるという観点からいえば,〜新陳代謝も必要であるといえるだろう。

シールになっていない項目♪
【字数・内容・表記】…
おっ,ミスタイプがない!


【かかった時間】…45分。学校の授業と同じくらいの時間がいちばんいいと思います。


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