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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   妖怪の中に「もののけ」という   ウルトラマン

 妖怪「もののけ」がつくと、そのモノをむしょうに捨てたくなる。人類は、これまでモノを捨てずにむしろ拾うことを常態としてきた。産業革命で大量生産が可能になったときに、消費を上回る生産を守るために、妖怪「もののけ」が利用された。妖怪「もののけ」の操作によって流通経済は円滑に進行している。
 もっとモノを大切にすべきだ。最近では人がモノをすぐに捨ててしまうので、ゴミ問題が深刻になっている。公園や池にまでゴミが捨てられるのは悲しむべきことだ。また、昔は小さくなって着られなくなった服は、ぞうきんなどにして他のことに役立てていたけれど、最近ではすぐに捨ててしまう。このようにモノをすぐに捨てることは、環境にも良くない。
 経済を発展させるためには、古いモノを捨て新しいモノに置き換える新陳代謝も必要だ。みんながモノをずっと大切に使っていては、経済はあまり発展しない。だから、モノを捨てて新しいモノ買うことも大切だ。また、昔話の「わらしべ長者」でも、わらしべを拾ってきた主人公がどんどんモノの交換をしていくうちに立派なお屋敷を手に入れてしまうのだ。
 確かに、モノを大切にすることも、経済発展のためにモノの新陳代謝を進めることもどちらも大事だ。しかし、一番大切なことは、「自分の心のうちに持っていないものは、何一つ自分の財産ではない」という名言があるように、心豊かに自分の満足する生活を送ることである。

   講評   hira

 現代社会に皮肉を込めたような長文でした。私は宮崎駿の「千と千尋の神隠し」のカオナシを思い出しました。誰の心にも潜む妖怪「もののけ」に本来の豊かさをのっとられないように考えて生きなくてはいけません。
■第一段落 要約
 「拾う」から「捨てる」の価値観の対比が押さえられている。
■第二段落 複数の意見一 体験実例
 「モノを大切にすべき」として身近にありうる実例が挙げられた。ウルトラマン君自身はどうですか? けっこうモノを大事に使い尽くす方ですか。それとも「大事にしなさい」とおこられる方? 「私は」と自分の実例から広げていくとよりよくなる。
■第三段落 複数の意見二 昔話実例
 これも一理ある。例えば携帯電話の機能の充実ぶりは日進月歩ですよね。私は興味ないのですが(笑)、日常的に使いこなしている人からすると新たな機能は今までのモノを捨てたくなるほど便利で意味のあるモノなのでしょう。そして、その進歩が経済を発展させ、日本の技術を向上させていくのでしょう。わらしべ長者は人間の「もっと」を鋭く言い当てている昔話ですね。
■第四段落 反対意見への理解 名言の引用 総合化の主題
 モノではなくてそれを使う人間の心が豊かどうか・・・これが大切なのだなあ。


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