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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   共同体意識   えれや

 私は共同体意識を持って生きていきたい。そのための方法として第一に、法律よりも人間を見ることだ。一月の終わり頃、私の学校で合唱祭があった。合唱祭に向け、どのクラスも朝練をする。朝練をすると、必ず誰か遅れてくる人がいる。私も、今年は一度、寝坊して遅刻してしまったことがあった。しかし、指揮の人は、遅刻した人に対して、罰を与えたりすることはない。何度も遅れている人には、クラスみんなの前で謝らせるぐらいさせた方がいいのではないかと思ったことがあるが、よく考えてみると、かえってやる気を失わせることだとも思える。また、遅刻しているからといっていいかげんに歌っているわけでもない。罰しないことは、クラスを仲の良い雰囲気にする役割もあるのかも知れない。普段の態度を見て許すことも必要だ。
 また、大塩平八郎という人は、江戸時代に大阪で乱を起こしたことがある。大塩平八郎の乱だ。この人は貧しい人を味方につけ、乱を起こした。乱の後、役人は大塩平八郎の居場所を探した。しかし、町の人は誰も協力しなかった。当時は天保のききんの頃で、米があまり育たなかった。にもかかわらず、役人や商人は助けようとしなかった。町の人は、大塩平八郎が正しいと思ったため、役人に協力しなかったのだろう。もし、この頃法的な考えが強かったら、乱に協力する人は少なかっただろうし、乱のあとも居場所をすぐに密告されていたかもしれない。共同体的な意識があったからこそ、大塩平八郎は苦しんでいる人のために立ち上がることができたのだろう。どちらが正しいのかきちんと考え、行動することは大切だ。
 第二の方法としては、法律を執行する人が犯罪者の事情を考えることだ。古文の授業で宇治拾遺物語を読んだことがある。その中に、「歌読みて罪を免さるる事」という話があった。昔、大隅の国守が、だらしのない郡司を罰しようとして呼び出した。郡司を罰するため、笞やそれで打つ人を準備した。その後、郡司を見てみたのだが、とても年老いていたため、大隅の国守は笞で打つのを可哀想に思った。そこで、郡司に歌を詠ませ、それが素晴らしいということで許してやった、という内容だ。もし、大隅の国守が罰を与えていたら、郡司はとても弱ってしまったかもしれない。相手のことも考えることも大切だ。
 確かに、法律に基づいて、公平な政治を行うことも重要だ。しかし、「大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自身である」という名言があるように、法律だけがあるよりも、寛容さを持って、罰することが大切だと思う。

   講評   takeko

ほんとうにいい清書になりました!

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