国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   学童のあそびには   ムーン

学童の遊びには多くの想像力や抽象思考力がはいってくるからきわめて多彩なものになる。すでに三歳ごろからみとめられたことではあるが、低学年ではとくに「何なにごっこ」がさかんになる。ルールは大人がつくったもので、永久にそのままつづくものと子どもは思うので、ちょっとでもルールを変えようとすると重大な違反、という印象を子どもに与える。ゲームとは、あそびの一種にすぎないとはいえ、この種のあそび活動を通して社会的ルールを守ること、そのために他人と協力すること、つまり倫理の基本的訓練が行われるのに注目しよう。修身の訓話よりもこうしたあそびの中で子どもの社会性が育って行くことを考えれば、それだけでもあそびの重要性がわかる。だから私は、勉強とあそびはそれぞれ大切にしよう、と思う。
そのためには、まず第一に子供時代の遊びから得るものは多いということである。(意見)私も、ポコペンを通して判断力の大切さを痛感した。
第二に、勉強しなければ身につかないものもある。浦島太郎はいつも漁をしていたのではなく、両親から命の大切さを教わり、亀を助けたのではないだろうか。
確かに、子供時代には、遊ぶことも勉強することもどちらも大切だ。しかし、「子供は大人を小さくしたものではなく、それ独自の価値を持っている」という名言もあるように一番大切なのは子供時代にしかできないことをたっぷりとしておくことである。

   講評   yuta

◆要約の3文目「ルールは大人が」の前に「五歳以降になると」と入れておきましょう。
 また、【要約】ではなく【状況説明】にした方が実践的です。子供たちが遊んでいる光景を描写するとよいでしょう。
 【総合化の主題】の構成ですから第一段落に意見は書かなくてもいいです。書くのであれば、結びの意見と同じにしましょう。
◆意見A『子供時代の遊びから得るものは多いということである』。ポコペンのことは、実際に判断力が試された自分の経験を思い出してくわしく描写しましょう。そして、その場面から得たものも説明しましょう。
◆意見B『勉強しなければ身につかないものもある』。「浦島太郎」を例に挙げて説明できました。浦島太郎が親に教わったという認識が一般的ではないので、読者を納得させるには弱い例です。もっと強い実例を示した後での補足説明とするとよいでしょう。
◆AもBも大切だ。しかし『一番大切なのは子供時代にしかできないことをたっぷりとしておくことである』。総合化の意見はバッチリです。
       

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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