国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
つながりの社会 あほーどり
「お届けものでーす。」という声が聞こえて、宅急便が届いた。荷物は先日私がインターネット販売のサイトであるアマゾンで購入したものであった。
近年、人と人の関係が希薄になってきているといわれ、物の購入にしても、店員と話すことなく済ませることができる時代になった。だがこれは、消費者がわざわざ労力を払うことなく色々な製品を見ることができるようになったとも言える。人同士のつながりを意識するあまり、文明の発達による利益と効率を失う事態になるとしたら問題である。
このような問題が生まれる原因としては、機械化が急速に進んだことが挙げられる。近代では商品の生産ラインは全て機械化され、人の手をあまり必要としなくなってしまい、販売においても客と対話するよりもコンピューターによる管理と配送を行ったほうが効率的だとみなされるようになってきた。
このような状況の中、コンピューターに関する技術を使うことができる者とできない者の間に差ができてしまっている。今後の対策としては、そのような者同士の差をなくすために、デジタルデバイドを生める政策が必要となるだろう。
確かに人と人とのつながりは重要なものである。しかし、現代社会において本当に問題なのは、相手の顔が見えにくいということである。物を買うときにおいても、インターネットで簡単に買い物ができるのはいいが、しっかりと売り手の顔が見えるような枠組みを定めることが必要となるだろう
講評 mako
たいへんよく書けています。自作名言があったら言うことないですね。
機械化の恩恵を犠牲にしない、新しい人のつながり方を模索していく時が来ているのかもしれません。
機械化が進めば、機械の操作を説明したり教えたり、代行する人たちが必要になってくるよね。考えてみれば、単純に人と一切会わずに何でもできてしまうわけではなさそうです。銀行のATMのそばにも必ず係の人がいて、このごろは「振り込め詐欺」の被害にあっていないかチェックしているみたいです。これまでなかった助け合いの形が生まれてくるといいね。
でも、用事があるときだけ人と話すのではなく、せっかく便利な世の中になっているはずなのだから、何があるわけでもなく会っていっしょに過ごす時間を楽しむゆとりが持てたら、みんなもっと元気に暮らせるような気がします。
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