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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   分析と人   いへゆ

分析とは外から見る立場だ。外からものを眺めるとき、単位が必要である。刻々に変化するものは分析出来ない。なぜなら、対象が刻々に変わると、それらに共通な単位がないからだ。このように考えると、分析という認識方法は、すべての対象に適用出来るものではないことは明らかだ。
 今の社会では、分析によって決めることが多い。頭の良さや性格までも分析されるようになっている。このまま人を分析によって理解する考え方が続くと、将来分析によって偏見や差別が生まれることが問題になる。
 そうならない対策として、人を客観的に分析する前に、直接関わってみることだ。今の社会に人種による差別があるのは、分析によっての決め付けが原因だと思う。人種によっての偏見を考えず、一人の人として関わることが大切だ。
 もう一つの対策として、分析には限界があることを知っておくことだ。その時の気持ちや性格は分析できるかもしれないが、長文にもあった通り、常に変化していくものを分析するのは難しいのだ。一時の分析だけで全てを決めてしまわないことが大切だ。
 たしかに、分析によって考えがまとまることもある。天気予報や科学の研究などのように正確なデータのよっての分析が必要なものもある。しかし、「分析とは、内側を知るためのものではなく、外側を知るためのものだ。」。私は、人を分析によって理解するのではなく、人との関わりによって理解していくべきだと思う。

   講評   huzi

 全体のバランスが良く、過不足のない意見文を仕上げたね。わかりやすく、最後までなめらかに読むことができました。
  私たちは、分析をすることで安心感を得ようとしているのでしょうか。自分と似たものを身近に置き、異質なものを排除する…こんな流れがうまれて偏見や差別につながっていくとしたら問題です。
  【対策】の一、ここは説得力があります。一人一人と密接に関わることで、国籍による分析が意味を持たないことに気づいたのですね。
 二つ目、ここには具体的な例があるといいですね。私は「性格テスト」を受けたことがあるのですが(車の免許関連だったかな)、そのときの気分で回答したのに、「……な性格」と判断されて「あれれ?」と思った経験があります。
 今回は【自作名言】がいいですね。分析が効果を発揮するのは、外側だけ。人間は、関わっていく中で相手を知り、影響を与え合って変化していくものなのですね。

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