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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   暮らし   いまの

 そこで何より思い知らされたには、人間は生きていくうえでなんとわずかの物で足りるかということだった。第二に、それよりももっと簡単な方法は、日本文化の伝統の中からそういうシンプル・ライフを実践した人を探し、その生とわが身の現在とを比較してみることだ。これを見ると、これほど徹底してシンプル・ライフだったからこそ、これだけ自由でゆたかな心になれたのかと思われるほどである。—人は生きるためにいったい何を必要とし、何を必要としないか。
 確かに機械化された文明的な生活は便利だという意見もある。私たちが生きていくために必要な物を聞かれると、まず食べ物、水。そしてその次にゲームやマンガ、パソコンといった人工的な機械などが入ってくることが多い。それほどこの時代機械に頼りすぎているということだ。まるで人事のように、現代を批判している人もいるがそんな人も、まず自分を振り返ってもらいたい。現代に住むには、機械に頼らないと生きていけない仕組みになってしまっている。
 しかし、文明機器にたよらない、自然体の生活こそよいという意見もある。キャンプをすると不便だが、心がゆったりして落ち着いた気持ちになる。それと同じだと思う。文明機器に頼るよりも、心を豊かにするには自然に囲まれた中で生活するほうがよいと思う。私は、大変だとはおもうが自然に囲まれた生活の方が好きだ。虫さえいなければ。
 たしかに文明化された生活の快適さも自然の生活の素朴さもいい。しかし、一番大事なのは、自分はどんな環境がよいのか考えて、創り出すことだと思う。「寒さにふるえた者ほど、太陽の暖かさを感じる。」という意見があるように便利な機械に囲まれて生きている私たちは、そのありがたさを感じにくい。これから私は、身近なものの大切さを考えながら生活したい。

   講評   komiko

 いまのちゃん、こんにちは! 相対する二つの意見に対してていねいに考えることができましたね。

 今回のテーマでは、機械化された便利なくらしと自然体の素朴な生活について考えて「要約」は、バランスよく工夫して抜き出してくれました。ただし最後の<要約>のキーワードを忘れていたので、次週はしっかりと入れていきましょうね。「意見一」では「確かに機械化された文明的な生活は便利だという意見もある。」と挙げてくれました。「体験実例」では、便利な機械に囲まれた現代生活を挙げてくれましたね。「途中の感想」を「まるで人事のように、現代を批判している人もいるがそんな人も、まず自分を振り返ってもらいたい。現代に住むには、機械に頼らないと生きていけない仕組みになってしまっている。」としっかりと説得力のある書き方にできましたね、いいですよ!「意見二」では、「しかし、文明機器にたよらない、自然体の生活こそよいという意見もある。」と挙げてくれました。キャンプについての「体験実例」を書いてくれたので書き出しは「例えば私もキャンプを〜。」とできるといい導入になります。具体的にどこでどのようなキャンプをしたときに感じたのかもう少し詳しく説明ができるといいですね。「総合化の主題」では、「しかし、一番大事なのは、自分はどんな環境がよいのか考えて、創り出すことだと思う。」とまとめてくれました。ここでは文末を「〜創り出すことだ。」とできると説得力が増しますよ。「名言の引用」「具体的結び」まで自分を見つめてよく書けていましたよ。

 次は、五月二十日(木)に5月3週の課題「父が父でなくなってきている(感)」で意見文の説明をします。五月の暗唱長文の7.8.9の三百字の暗唱にチャレンジしましょうね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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