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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   頑固親父と友達親父   さくら

 父としての役割は、立派な父でないと果たすことができない。しかし「立派」などというものは流行らない世の中なのだ。全体の将来を考えてリーダーシップをとり、各成員の調停をして取りまとめ、ルールを教えるという「立派」な人格は尊敬の対象にはなりにくく子供たちからは煙たがられる。そのような中父でなくなった父の原型が「友達のような父親」である。何をするのも自由放任である。しかしそういう父親の子供は「自由な意志」はもつようになっても、「よい意志」を持つようにはならない。精神力がなく無気力になり不登校になったり、逆にわがままになると「いじめ」に走ったりする。「ものわかりのよい父親」は「友達のような父親」でそれは父としての役割を果たすことができなくなった父というべきである。
 昔気質で頑固な父親は良い。私の周りにも食事は家族全員で食べるものだから自分が帰ってくるまで食べてはいけない、帰ってきたら家族全員で玄関までお迎えしなくてはならない。となるとそれまでには家族は家に戻らなくてはならないということになる。父親の言ったことは絶対でとても厳しいお父さんを持つ友達がいる。そういう父親に育てられた子供は少々の困難があっても乗り越え、社会に出て、上司に怒られたりしても心が折れにくい人になる。子供のときには嫌いでも、将来のことを考えると良いお父さんである。
 しかし、ものわかりのよい友達のような父親にも良いところがある。子供は父親に対して緊張したり、気をつかわないで良いので気軽に悩みを打ち明けることができそうだし、友達のように気楽にゲームやキャッチボールで遊んでもらえると思う。そのようなところで育った子供はストレスを感じない生活が送ることができるだろう。
 確かに頑固な父親にも友達のような父親にもそれぞれの良さがある。しかしいちばん大切なことは、「他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重できなければならない。」という名言もあるように父親が自分自身に自信を持っていることである。そして父親の性格を受け止める子供の受けとめかたも大事である。(総合化の主題)

   講評   jun

<第一段落>
 長文の筆者の主張がわかる要約になっています。
<第二段落>
 昔気質の頑固で厳しい父親はよいという意見で、友達の話を実例として書くことができました。
▲「私の周りにも食事は家族全員で食べるものだから自分が帰ってくるまで食べてはいけない、帰ってきたら家族全員で玄関までお迎えしなくてはならない。」という一文は、「……という考えの父親を持つ友人がいる。」などと付け加えないと意味が通じませんね。(それにしても、ちょっといばりすぎですね(笑)。)
<第三段落>
 二つ目の意見は、ものわかりのよい父親について書いてくれましたが、確かに、父親が友達のようだと、子供が家庭の中でストレスを感じないという良さがありますね。
<第四段落>
 結局、どんな父親であっても、父親が親としての自分に自信を持っているかという点が重要だと言えるでしょう。また、その父親をどのように受け止めるかという子供の側の姿勢も大事ですね。
                           

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