創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   種   こゆき

 父が父の役割を果たしていない。家族を統合し、理念を掲げ、文化を伝え、社会のルールを教えるという父の役割が消えかけている。自らの欲望をコントロールし、全体の将来を考えてリーダーシップをとり、各成員の調停をして取りまとめ、ルールを教えるという「立派な」人格は、尊敬の対象にはなりにくい。父とは子供に文化を伝える者である。伝えるというのはある意味では価値観を押し付けることである。上下関係があり、権威をもっていて初めてそれができる。しかし対等の関係では、文化を伝えることも。生活規則、社会規範を教えることもできない。<要約>
 厳しく頑固な父親は良い。<複数の意見一>なぜなら、その父親は厳しく子供の行動を叱り、ルールを守る、という事を教え、社会に出ても大丈夫な状態に子供を育てることができるからだ。私の父は細かいことでよく叱る。食べ方が少し良くなかったり、などほんの少しの動作まで見ている。それが子供の私にもしみついていて、いろいろな所で叱られた経験が私を助けてくれたことも少なくはない。前、私は子供が危ないことをしているのにあまり注意しない父親を見たことがある。その時、あの子は、危ないということを知らずにこれから生きていくのだろうか、と考えてしまう。
 しかし、友達のような、優しい父親も良い。<複数の意見二>子供が悩んでいる時に一緒に悩んだり、子供が喜んでいる時は一緒に喜ぶ。そういう、気持ちを共にすることも父親には大切だと思う。子供の自主性を重んじることは、自分の考えを持ち、自ら行動する、という行動力につながる。自由に育てて、時に友達よりも心を許せる友達になる、という父親も理想の父親といえるだろう。
 確かに厳しい父親も、友達のような父親も良い。だが他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重できなければならない、という名言があるように、父親自身がまず自身を尊重できるようにならなくてはいけない。<総合化の主題>子供は、まるで種のように<例え>小さく、そしていろいろな価値を持っている。それにいつも優しく水を与えるも、時には厳しく水をやらないも、肥料をやるもやらないも、それは父親と母親次第だ。父親が自分の「正しさ」を教え、厳しく、時に優しく種に接すれば、やがてつぼみになり、花が開くのだろう。

   講評   koni


【複数の意見】 相反する意見を挙げることができました。

【体験実例】 よく説明できています。日常の言動を注意してくれる人は実はとてもありがたい人なんですね。他人はなかなか言えません。子供が社会で恥ずかしい思いをしなくてすむようしつけるということはとても大事なことであり、愛情がないとできないことなんでしょうね。そうかといっても、いつもいつも眉間にしわを寄せて、あら捜しばかりをしている父親がすてきとは言えないですね。方法はどうであれ、「子供のことを考えている。」という前提が必要なんでしょうね。

【ユーモア表現・名言の引用】 よくできています。

【総合化の主題】 自分の意見を主張してまとめることができました。子供を種とたとえ、花が咲くまでの過程を説明したところがすてきです。例「時には厳しく水をやらないも→時にはぎりぎりまで水をやらないのも」
父親というものは、言葉や表情以上に存在が大事になってくるのかもしれませんね。どのような父親でも唯一無二の存在。そこから学ぶことも多々あることでしょうね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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