対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日1875 今日467 合計48031
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   父親の在り方   ピプリー

わたし主題 要約 状況説明 複数の意見一 体験実例 複数の意見二 ユーモア表現 総合化の主題 名言の引用 。

父が父でなくなっているというとき。それは、父が父の役割を果たしていないときのことである。まず、家族を統合し、理念を掲げ、文化を伝え、社会のルールを教えるという父の役割が消えかけている。そのため、家族はばらばらになり、善悪の関係ない人間が成長し、全体的視点のない利己的な人間や無気力な人間が増加してしまっている。「友達のような父親」「もの分かりのいい父親」は、父の役割を果たしていない。父というものは、子供に文化を伝える者なのだ。
 確かに、まず父親は厳かであるべきという意見がある。厳しい父親は、怖がられるかもしれないが、大切な「人生」を教えてくれる。私も、経験したことがある。私が小さかった頃、皆から少し仲間はずれにされて「私、病気になりたい。そしたら皆がこっちを見てくれる。」と言った。すると、父は「そんなこというんじゃない!」と、幼い自分に怒鳴ったのだ。普段は、穏やかで怒るということをしない父なのに・・・と泣きながら父の話を聞いた。そこからは優しく「健康な命を授かったんだからその命を無駄にしてはいけないよ。お父さんとお母さんが今まで大切に育てたんだ。その命を捨てるなんてしてはいけないよ。」と教えてくれた。泣いていた私も泣き止んで、こくりとうなずいた。今考えれば、そんなことで病気になりたいと言った自分が恥ずかしかった。父は、私に人生・命の大切さについて教えてくれたのだ。やはり、厳しく説教をする場も必要であると分かった。また、私には愛犬がいる。愛犬が小さかった頃、いつも愛くるしい丸い目で見つめてくるので躾をしないで遊んであげたいと思ってしまっていたが、お互いのためにしっかりと躾をした。今では、しっかり言うことも聞くし、いざというときに役立つ。例えば、公園で遊んでいて、人が来ると走っていってしまうので「戻って来い!」と言って戻らせるということが出来る。これが出来ないと、人に飛び掛って大惨事になるだろう。そのため、躾を厳しくしたり、父親が厳しく教育することにより、誰にも損がなく、周囲の人々のためになると分かった。
 しかし、友達のような関わりやすい父親もいいという意見がある。いつも怒鳴ってばかりで、堅苦しい父親だと近づきがたい。優しい父親であれば、次のようなこともできるのではないだろうか。例えば、勉強でどうしても分からないとき、母親は出掛けていたり、家事をしていて、兄弟も勉強していて、愛犬に聞いても応えてくれない・・・。(笑)そんなとき、父親に聞くしかない。「お父さん。ここ分からないから教えて」と言えば、「いいぞぉ。ここはこうだから・・・」というように気軽に関われる。逆に、いつも厳しい父親だと「お父様、教えてください」と言って帰ってくる言葉は「そんなもの自分で考えろー!そんなのも分からないのか!見損なった!」という言葉なのではないだろうか。(笑)そのため、普段から優しい父親が友達のように関われるというのも考えられた。
 どちらの意見も良い。しかし、「大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自信である」という名言がある。このように、外見だけ良くしているのではなく、自分自身・ありのままの自分でいて、その上で自分の教育法を見つけそれを子供に伝えていくのが大切だと思う。

   講評   yuta

◆要約は、工夫をしてまとめましたね。
◆意見A『確かに、まず父親は厳かであるべきという意見がある』。仲間はずれにされて悲しかったとき、お父さんが人生の大切なことを教えてくれた。普段穏やかだからこそ、厳しい態度がより響きますね。 愛犬の愛くるしい目(>▽<)“躾をしないで遊んであげたい”けれど、先を見据えてきちんと躾けたのですね。それが全てにおいて良い結果に。
◆『しかし、友達のような関わりやすい父親もいいという意見がある』。勉強でわからないことが出てきたとき、『愛犬に聞いても応えてくれない・・・。(笑)』 そんなとき「お父さん。教えて♪」と言える関係。お父さんにとっても嬉しい関係です。
◆「大切なのは、健康らしい外見ではなく……」という名言があるように『外見だけ良くしているのではなく、自分自身・ありのままの自分でいて、その上で自分の教育法を見つけそれを子供に伝えていくのが大切だと思う』。お父さんだって、父親としての経験を積みながら成長しているんですよね。子供に正直であることがいちばんですね。
       

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)