創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

昨日1059 今日1913 合計45612
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   話し上手の人がいます   きれあ

話し上手とおしゃべりは違う。話し上手な人は会話の中で「間」を上手く取り入れることができるのである。ただ単におしゃべりな人というのは、間を取ることに気が回らず、ずっと話し続けていくうちに自己弁護や自己顕示、自己陶酔にまでなってしまうことが多い。適宜間を取りながら饒舌に話せるのであれば、その間に相手が連想し想像し思考することができるので、聞きやすい話になるのだ。また、間を取ることは余韻、余剰につながる。余韻がある話というのは心に残りやすい。聞きやすく、余韻も残る良い話をするには、間が不可欠なのだ。このように、「間」を必要とするには必要とされるだけの理由がある。私たちは「間」を上手く取り入れて話すことが大切である。
まず一つ目の理由としては、間をとることによって、相手の理解が深まるからである。例えば、部活などではずっと練習をし続けるということはない。適当な時間ごとに休憩を取って体を休めながらでないと疲れて効率が下がるし、一度にたくさんのことを練習しても、すぐに身につけられるわけではない。少し休憩を入れている間に、体が今練習したことを整理する時間にもなる。つまり、休憩や練習中の間というのは、体を休めるだけでなく、その時学んだことを定着させるための時間にもなるのだ。
二つ目の理由としては間があることによって印象が深くなるからだ。逆に間がなくて一定の調子の話というのは、終わった後にまったく頭に残っていないことが多い。例えば学校の授業などで、まったく間を取らずに単調な授業をする先生の話は眠くなるし、終わった後にほとんど身についていない。話を聞いている途中で集中力が切れてしまうのだ。それに比べて授業の間に面白い話をしたり小休憩を取ったりする先生の授業はあまり眠くならない。眠くならないだけではなく、途中関係ない話をしていたはずなのに、意外と授業内容をしっかりと覚えているのである。休憩があることによって、授業全体を通して集中力が続くのだ。このように休みなく淡々と進む授業と少しずつ休憩がある授業の方が良いことがわかるだろう。
このように何事においても「間」というのは大切なものなのである。確かに間だけあっても肝心の中身がなければ意味がないことは確かだ。だが、内容があるだけでも良い話になるわけではないのだ。「時間を作る第一の方法は、急ぐことではなく、どこに時間を使うか考えることである。」という名言もある。本当に伝えたいことがあるなら、息もつかずに主張するのではなく、間を取りながら相手が混乱しないような話し方で伝えるべきなのだ。私たちは「間」を上手く生かし、使いこなせるようになって、良いコミュニケーションを取れるようになるべきだと思う。

   講評   kira

 きれあさん、こんにちは。「間」の活かし方で内容も充実してくるというテーマでした。話し方で重要な「間」は、じつは私たちのくらしの様々な側面でも必要とされることがわかります。
★主題を「話すこと」に限定しないようにしたほうが内容がひろがります。

 「間」が大切な第一の理由は、「間」があることで理解が深まるからですね。いわゆる「腑に落ちる」ための時間といえますね。

 第二の理由は、注意をひいて相手に印象深くなるからですね。早口で勢いこんでまくしたてても、相手にはちっとも伝わらないものです。めりはりをつけて、要点を際立たせたいものです。授業の上手な先生もめりはりをきかせていますね。

 たしかに肝心なのは「中味・内容」がしっかりしていることです。しかし、私たちは「間」をうまく活用しながら、自らの内面を豊かにしていきたいものですね。

 話し方にとどまらず、コミュニケーションにはたとえば絵で伝える、音楽で伝えるということもあるでしょう。すべてにおいて「間」が大事なようですね。



毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)