国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   夢中、熱中   ショウ

 僕は何かに夢中になれる人間になりたい。
 その方法として第一に自分が本当に夢中になれることを探すことだ。僕は読書が好きで、海外の小規模の中学校にいた時は部活や塾といった類のものがなかったため、家でのんびりと過ごせた。その分学校の宿題や生徒会、委員会の仕事など、家でやらなければならないことも多かったが、それでも夜の十一時にはなんとか終わらせ本を読むことができた。日本へ一時帰国した際、図書館に寄り、たつみや章・作の「月神の統べる森で」という本を読んだことがあった。それがあまりに面白かったため、海外から取り寄せた。届いたその日に読み切ってしまうほど面白い本だった。しかし、終わり方が妙でもしかすると続作があるのではないかと思い、調べてみると、案の定続きが二巻出ていた。二つとも取り寄せ、それも一週間ほどで読んでしまうと、最終巻があったことがわかり、それもすぐに読み終えてしまった。こんなに一つのことに熱中したのは初めてだとその時思った。結局、学校の図書室なども隅から隅まで見て回り、彼の書いた本は全て読んだ。僕が考えている今まで読んだ中で最も熱中した本のベスト十のなかにたつみや章作の本が九つ入っている。
 また、第二の方法として、好きなことを集中してできる環境を整えることだ。僕は本が好きだが今はほとんど読めていない。時間が取れないからだ。学校に部活、塾、習い事をしていると、一日に十五分本を読むのが精いっぱいだ。学校の休み時間ですら塾の宿題をやらないと終わらない、という状況だ。受験が終わるまでのあと半年ちょっとの辛抱だとは思っていても本を読みたい気持ちはとても強い。
 確かに、夢中になれることだけやっていればよいというものではない。しかし、「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。」という名言があるように、僕は自分が本当に夢中になり、熱中できるものを探し、見つけ、できればそれを将来の就職にまでつなげていければ良いな、と考えている。

   講評   kei

熱中できるものがみつけられている人は、本当に幸せですね。多くの人が(大人も含めて)自分が熱中できるものを探しているのではないかと思います。
 何かに熱中できる人になるには、第一の方法として「熱中できるものを探す」。第二に「熱中できる環境を作る」。体験実例をもとにうまく書けました。上手くみつけられた人は幸いで、もしかすると偶然みつけられるというものかもしれませんね。環境を整えるのも、今の日本の社会の仕組みでは本当に難しいね。
 長文の内容をしっかりとショウ君らしく理解し熟考し、キーワードもきちんと入れて書き上げられました。
★本を数える時は、「一つ。二つ」ではなく「一冊、二冊」ね!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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