創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   父親像   いまの

 家族を統合し、理念を掲げ、文化を伝え、社会のルールを教えるという父の役割が消えかけている。立派な父が必要とされているのに、しかしその立派な父が育ちにくいのが現代社会である。父でなくなった父の典型が「友達のような父親」である。自分が真に価値あると思った文化を教え込むのが父の最も大切な役割である。<要約>
 確かに、威厳のある父親が家族をしっかりまとめるという意見がある。サザエさんにでてくる波平さんはその典型だ。父親は、家族の中心だから威厳があり、子供にも自由にさせるところはさせておいて、必要なときは厳しくする、という余裕が必要だと思う。まるで、家族全員を上から見守っているような心の広い人がいいと思う。そんな人は、なかなかいないと思うが。やっぱり父親、と感じるのが威厳のある父親だ。
 しかし、友達のように、ざっくばらんに思いを伝え合える父親もいる。友達に話せないことも話せるし、大人だからいいアドバイスもくれる。そして、親身になって聞いてくれる。子供の理想の父親である。しかし、友達と父親の話題になったときは、男子でも女子でも、必要なときや自分が本当に悪い事をしたときははっきり言ってしかってくれる親がいい、という意見も多かった。友達のように時には話して、注意するときは、はっきりしっかり言ってくれる、そんな親が理想かもしれない。
 威厳のある父親もいい、友達のような父親もいい。しかし、一番大事なのは家族を見守り、助けることのできるなど、自分の思う父親像になることだと思う。「強くなければ寛大ではありえない。」という名言があるように、心が強くなければ、広くなることはできない。だから、これからは芯の強い人間になりたい。

   講評   komiko

 いまのちゃん、こんにちは! 父親像について友達との会話の中からいい意見を引き出すことができています。よくがんばっていますね!

 「要約」は、バランスよく工夫して大事な文を選べました。「意見一」で、「確かに、威厳のある父親が家族をしっかりまとめるという意見がある。」と引き出してくれました。「社会実例」として「サザエさん」の登場人物波平さんに着目して「まるで、家族全員を上から見守っているような心の広い人がいいと思う。そんな人は、なかなかいないと思うが。やっぱり父親、と感じるのが威厳のある父親だ。」と、「たとえ」を使って「途中の感想」で表してくれました。「意見二」では、「」と挙げてくれました。ここでは「しかし、友達のように、ざっくばらんに思いを伝え合える父親もいる。」と、優しい父親像について考えを書いてくれました。「体験実例」としてお友達との会話の中で理想の父親像について「男子でも女子でも、必要なときや自分が本当に悪い事をしたときははっきり言ってしかってくれる親がいい、という意見も多かった。」と引き出せて、説得力が増しましたね。「総合化の主題」では、「しかし、一番大事なのは家族を見守り、助けることのできるなど、自分の思う父親像になることだと思う。」とまとめることができました。「具体的結び」では「これからは芯の強い人間になりたい。」と、締めくくれました。主語を加えて「これから私も〜したい。」と書けるともっとよくなりますよ。

 次は、五月二十七日(木)に電話をします。清書の週になります。「暗唱チェック」も出しますので五月の暗唱長文の1-9九百字の暗唱にチャレンジしてください。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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