低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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強い意志を持って生きる いちごサクラ
「必要」は、英語でおもに二通りの表現の仕方がある。それは、「ニーズ」と「ウォント」であるが、同じ「必要」と訳されながら、この二つは全く違う意味を持つのだ。「ニーズ」という言葉は、外部の状況から判断し作られた必要性であり、それに対して「ウォント」は、自分の内部から出てくる必要性である。創造にはもちろん「ニーズ」が必要だが、どこかで「ウォント」が生まれないとダメなのである。つまり、創造活動を支える後に「こんなものが造れたら良いな」という欲望がないといけないのだ。だから飛躍の原動力はニーズではなく、ウォントだと思う。私は何かをしたいという思いから行動して生きたい。
そのための第一の方法としては、目標を作り、あきらめずに頑張ることだ。何かのために頑張ることがないと、人間は、初めは頑張っていても時間が経ったらやる気がなくなって頑張らなくなってしまう。でも何かを達成するために頑張っていると、それが終わるまで満足できないことが多いから、時間が経っても頑張っていられるのだろう。私は約八年フィギュアスケートをやってきた。確かに毎日楽しんで滑っていた訳ではないが、とても長く続けられた。それはたぶん、ずっともっと上手くなりたいと思っていたからだろう。スケートでは、オリンピック選手になってもまだまだ上手くならなければならないという思いが強いから、私もずっと次にやることのためにいつも頑張っていた。だから、これまで続いたのだろう。
また、第二の方法としては、自分の意志を常に強く持っていることだ。自分の意志が強いと、頑張りたいという気持ちも強くなるから、意志があまり強くない人に対してもっと頑張ることができる。そして、人に惑わされることもなく自分のしたいように生きることができる。60年代のアメリカのマーティン・ルーサー・キングJr.は、公民権運動のためにあきらめずに頑張ってマーチやボイコットをした。キングは、その運動のリーダーと言われ、国のほとんどの人から尊敬されていた。そのおかげで、運動は成功し、今でもキングはみんなに知られている。それが成功したのも今でも知られているのも、その人が意志が強く、あきらめなかったからだ。
確かに、必要性があるから行動しなければならない。何でも自分がしたいからする、という理屈だけでは生きていけない。何でもその意見で行動していると、ただの自分勝手になってしまう。だから、時には自分がしたいことや思うことは封印して必要だから行動しなければならない。そうすることで、だんだん成長することができるからだ。しかし、「知識がはしごを作ったのではなく、二階に上がりたいという熱意がはしごを作ったのだ」という名言があるように、人間は、強い意志がなければ何かを長い時間をかけて頑張ってはいられない。したいという強い意志があるから頑張ってこられるのである。私は、自分でしたいという強い思いを持って生きたい。
講評 suman
いちごサクラさん、こんにちは。「強い意志を持って生きる」ことについて、堂々と自分の意見を述べる文章になりましたね。森リンも現在3位です!
「約八年フィギュアスケートをやってきた」その経験が、目標を持って頑張ることの大切さを教えると同時に、あなたの中に強い意志を育ててくれたのでしょうね。
伝記実例として挙げたマーティン・ルーサー・キングJr.は、公民権運動推進のためには、身の危険をも顧みなかった勇気ある人ですね。彼の中には、きっと熱い「ウォント」が火のように燃えていたのでしょう。
「私は、自分でしたいという強い思いを持って生きたい。」きっぱりと結論を述べることができています。ここで書いているように、強い意志をもって人生を切り開いていって下さいね。
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