国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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お金に換算できない価値 ロールケーキ
今日では山の木が建築物にかわるまでの間には、次元の異なる二つの過程が重なりあっているのだろう。それは使用価値と商品価値を生かすか、商品としての木の価値を優先するかをめぐって、木にたずさわる者たちもまた動揺してきた。そしてそのことは、ときに強く木の育った美しい森と経営効率を優先させた森の違いとなってあらわれ、製剤や建築の過程では、職人的な仕事と商品をつくるだけの労働の違いとなってくる。私は物の価値をお金に換算せずに考える方がいいと思う。
第一の理由はお金に換算せずに物事を考えると、その物の本当の良さが見つかるからである。私は幼稚園のころ使っていた母の手作りのかばんを今でもとってある。使っていた当時は何も思わず使っていたかばんであるが、今となると思い出がかばんいっぱいにつまっており、手作りでよかったと思った。このかばんを店で売ったら十円になるかもしれないが私にとっては何十億円、いや、お金にならないぐらいの価値がある。お金に換算するのではなく、経済的な価値から離れてみると、その物の持つ本当の良さが見えてくる。
そう思う第二の理由は、お金に換算して物の価値を考えると、その物の本当の価値が見えなくなることがあるからだ。例えば一つのトマトを育てていたとする。種から毎日毎日一生懸命に育てたトマト。食べるととてもおいしいだろう。そのトマトはとても価値があるものだ。ふつうに売っているトマトはとても価値がある。農家だってお金のために育てているトマトだったら一円の価値もないと思う。一生懸命、食べてる人のことを思って育てたトマトなら価値があるといえるだろう。
確かに、物の価値をお金に換算して考えると分かりやすい。しかし、自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではないという名言があるようにお金には換算できない価値というものも大事にするべきだ。
講評 onopi
物の価値をどうとらえるかということをよく考えながら書いてくれた意見文でした。自分にとって何が大切かをあたらめて見つめなおすことが出来たのではないかと思います。
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