対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日1990 今日1525 合計47214
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   心に置く「間」   はるかぜ

 話し上手と呼ばれる人は、上手く「間」を取り入れている。「旅は道づれ」と言いながら、おしゃべりな人と一緒の長旅は疲れるという人も多い。相手との沈黙が耐え難い場合、心遣いがこまやかであると「サービス」の気持ちから口数が多くなる。しかし、そのつもりがいつの間にか自己弁護や自己顕示になるのは困り物だ。風を吹かせながらの饒舌であれば話を聞き逃されることも少なく、風の間に相手が連想・想像・思考する余裕を与えておける。風も通さない饒舌は、聞いている方も苦しくなる。余韻とか余情、ふくみ、それらは全て「間」の生かし方に関わっているように思われる。私はコミュニケーションをする上で間は重要だと思う。
 その理由としては第一に間を上手く使えば、コミュニケーションをスムーズに進めることが出来るからだ。私のクラスには、おしゃべりな子が沢山いる。そんな子と話しているととても楽しいし明るい気分になれる。隣の席のT君は小学校一年生からの間柄で、姉弟のようだ。気心が知れているので色んな話をするが、ちっとも疲れない。それはお互いに決して一方的なおしゃべりをしないからだ。話のキャッチボールが上手くいけば居心地のいい関係が築けるのだ。しかし、クラスにはおしゃべりな女子も山ほどいて、その子達のグループでは時々ケンカが始まる。芸能人の話で盛り上がり、相手を自分の世界に引きずり込み、ついには話が自己主張と化すのが原因らしい。「間」をとって相手の意見を十分に聞くことが、コミュニケーションを楽しむための方法だという事を、彼女達は分かっていないようだ。
 第二の理由としては、コミュニケーションの上で緩めるところが無いと、心に余裕が持てないからだ。私の塾の社会の先生は、どちらかと言うと一方的に話をする。先日の授業でも四大文明の学習をしたが、「○○文明は△△という特色があり、この特色は□□という理由によって出てきたと考えられる。ここで有名な遺跡・人物は・・・」と立て続けに色々な説明をされた。私は社会が好きなので一度に色々なことを話されても、頭に入ってくる方だが、苦手な子などは、進むスピードが速すぎてよく分からないと不平をもらしている。対して国語の先生の授業は、誰もがとても楽しく望める内容だ。先日の古文の学習の時も、「皆さんは四つの季節でどの時間帯が好きですか?」から始まり、枕草子の学習をした。言葉のキャッチボールが上手いので、分からない子も適度に質問しながら内容を理解できていたようだ。間を取ることは、人の心をひきつけることが出来るのだ。
 私は、このような理由から間は重要だと考える。確かに、内容の充実を考え言いたい事をもれなく伝えることは大切である。しかし、「時間を作る第一の方法は、急ぐことではなく、どこに時間を使うか考えることである」という名言があるように、間を生かす生き方とは、人生に余裕を持つ生き方であると同時に、充実した生き方と言えるであろう。部活に塾に宿題に委員会の活動・・・と、忙しい中学校生活の中にも余裕を持って過ごすことが、今の私には必要なのである。本当の意味での充実とは、心に間を持つことなのだ。

   講評   harako


 清書と読解問題をがんばりました。
 忙しい合間をぬって、丁寧に取り組んでくれていて、うれしいです。これからも、はるかちゃんのペースで無理せずに作文の練習をしていきましょう。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)