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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   集団の統一   LOLLIPOP

 一つの集団を安心させ完成させるには、裏切り者と犠牲者を生みだすことが必要であるとこの筆者は述べているが、本当にそうであるのか。キリストとユダを含む十二人の弟子の関係においてユダがキリストを裏切ったことはもちろんキリストが犠牲者となったが、そのことが彼らという特殊な十三人の関係を安定させたことになるのかは分からない。しかし、一人ユダのような裏切者のような省かれ者を生み出すことによって不安定な関係を一つにまとめあげ、安心させることは出来るかもしれない。表面上は解決しているように見えるかもしれないが、この方法が良い手段であるかと考えた時に必ずしも最良とは言えない。裏切者の必要性を考え、そのような対象を生み出さなくてもよい集団関係を目指すべきである。
 一つ目の方法として、お互いがしっかりとした意志を持ち信頼し合えるようにすることだ。様々な人の意見に賛同しふらふらと流されていると何かしら周りから信用をなくし遠ざけられてしまう。その結果、あの人はどうも信用できないと思われ本人はその集団関係内で浮いてしまう。このような裏切者になりかねない人が出てしまう前に、一人一人が自分の意見を持つことが大切だ。
 二つ目として、個人が安定した状態を保てるようにすることだ。集団というのは、様々な人の集まりであり、何かしらズレが生じてしまうのは仕方がないことである。むしろそのズレにどう対処するのかが大切である。みんな人とは違う個性を持っていることを前提として受け止めていくことが出来てこそ良い集団が完成されたということだと思う。個人が安定していなければ集団に不安定な状態が必然的に伴う。身近な不安定な集団が現象化されたものの代表としていじめがある。わたしから言わせてもらえばいじめなどという行為は、まだ自己が確立していない幼児が他人と自分の認識が不十分な結果してしまうことだと思う。それなのに中学生から大人になってまでもいじめがなくならないことは非常にばからしく、くだらないと思う。幼児のいじめは発達上仕方がないことだが、十代や二十代、それ以上にもなって意図的にいじめの対象を生み出し集団でいじめるなんてことは幼稚すぎる。大抵の場合、そんな幼稚な行動をとってしまう原因はいじめる本人の心の不安定が原因である。自分が集団から省かれたらどうしようといった不安を紛らわすために自分にはない異質なものに的を絞って攻撃する。そうすると周りの同じような不安を抱えている人が便乗していじめの対象となった人にたかるのである。そうすることで、自分をいじめの対象の裏に雲隠れさせて、自分の欠点や不安など心の不安定な部分をカモフラージュして周りからも自分からも見えないようにしているのだ。そうすることで安心し、奇妙な団結がその集団中に生まれるのである。このような集団は良い方法に完成したとは言えないのは一目瞭然である。
 良い集団統一の方法は、裏切者をつくらないと団結できないとなるのではなく個人が強い意志を持ち安定した心の状態を保つことだと思う。大切なのは自分の素直な心に対して自分が裏切者にならないようにすることだ。

   講評   nikoro

 清書によって、自分の論述をあらためて違った角度で把握しなおすことができますね。
 来月もさらに飛躍しそうですね。



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