低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日1875 今日792 合計48356
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   しっかりとした父親   なまず大使

 父が父の役割を果たしていない。家族を統合し、理念を掲げ、文化を伝え、社会のルールを教えるという父の役割が消えかけている。父でなくなった父の典型が「友達のような父親」である。彼らは、上下の関係を意識的に捨ててしまった。しかし対等の関係では、文化を伝えることも、生活規則、社会規範を教えることもできない。(要約)
 私の父親は、威厳のある父である場合と気軽に話ができる優しい父の二つの面がある。まず、私の父親は子供(私と私の兄弟)が間違ったことをすれば、容赦なくげんこつを落とす父親である。そのため、私の父親は父親としての威厳をしっかり持っている。しかし、いつも厳格で子供の生活を脅かす父親ではない。優しい面も多々持っていて、旅行に連れて行ってくれたりもするし、学校生活の話をすると父なりの意見などを教えてくれる。私の父親はそういう父親である。(状況説明)
 私は、昔ながらの家庭内で一番の権限を持ち、威厳のある父親は良いと思う。父親が威厳を持っていることで家族がまとまっているのは事実であるからだ。父親が、しっかり働いてお金を稼いで、そのお金で私たちは生活をしている。さらに、誰かが間違いをすれば、真っ先に怒るのは父親である。私の父親が、家庭のルールを頭の中で持っているため、一度も家族が崩れたことはなかった。威厳のある父は、いろんなことに厳しいので社会(学校)に出てもつらく感じたことはない。中には家で大切にされていて、学校でつらい目に会うとすぐ不登校になる生徒も少なくない。家の中で、厳しく注意されたことが社会でもしっかり通用する。威厳がなければ注意しても子供の頭には入らず、結局、家が一番安全で社会に出て行く勇気がなくなる。父は、子供のために鬼にならなければならない。(ユーモア表現)私は、そういった話を父親にいつも言われてきて、最近になってよく分かるようになってきた。しかし、威厳がありすぎてしまうと、逆に子供は親のパワーに負けてしまう。そして、社会に出て行くと悪さをしてしまう。ある程度、子供の気持ちを理解していないと、威厳のある父でもまったく無駄になることもあると思う。(複数の意見1)(体験実例)
 一方、友達のような父親にも良さはしっかりある。それは、しっかり物事を聞いてくれるということである。例えば私の父親は、学校の話などをすれば、父が中学生だったころの話をしてくれる。たまには、子供のような意見を言ったり、ふざけたことも言うのでとても面白い。父親に威厳があって一緒に話ができないよりは良いと思う。でも、父親が友達のような父親でありつつければ、だんだん父親としての威厳がなくなり、子供に反抗されたり、馬鹿にされてしまう。子供が正しいことを学ぶ前に大人になってしまう。これでは、父親の意味がなくなってしまう。友達のような父親でいるときは、注意しないと子供に隙を与えてしまうのだ。
 確かに、威厳のある父親にも友達のような父親もそれぞれ良さがある。しかし、一番大切なことは、「人に厳しくできる人は、自分にも厳しい」という名言があるように、父親がしっかりしていることが一番大切だ。父親がしっかりしていないのに威厳は保てないし、
子供に注意しても聞いてくれない。父親は、なるべく間違ったことを子供に教えてはいけないのだ。それが、隙になって子供に反抗されるからだ。最近の子供が変わったのは、父親の威厳が落ちてしまったからではないだろうか。父親の威厳があれば、いじめをする人もいじめられる人も生まれなかったかもしれない。こうして、だんだん父親の威厳がなくなってしまえば世の中はまた、おかしな時代を迎えてしまうだろう。そうならないように、自分が大人になったらちゃんとした人間になろうと私は思う。そう思って、学校に今日も通う。(総合化の主題)(名言の引用)

   講評   kaki

【1段落目】
大事なところが要約できました。
【2段落目】
長文の語句をうまく使って、自分の父親がどんな人なのかわかりやすく書けました。
【3段落目】
「昔ながらの家庭内で一番の権限を持ち、威厳のある父親は良いと思う」と1つ目の意見が書けました。威厳のある父親が、我が子に与える影響の良い面をきちんと述べることができています。また、威厳がある父親にも注意すべき点があることを最後に書いていたところがとても良かったです。ユーモア表現も良く考えたね。
【4段落目】
「一方、友達のような父親にも良さはしっかりある」と2つ目の意見も書けました。友達のような関係であるからこそ話せることもある、ということがよくわかりました。また、この段落にも、友達のような関係の父親の注意点を入れることができたね。
【5段落目】
名言のあとに一番大切なことが書けました。確かにその通りです。我が子が憧れてくれるような父親になるために、父親自身がしっかりとしないといけないよね。
最近の子供が変わってきたことと父親の威厳の喪失を結びつけたところがうまい!


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)