国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   父の役割とは・・・   フラワ

 現在、家族の中に父という存在がなくなりつつある。それは、家族を統合したり、理念を掲げたり、文化を伝えたり、社会のルールを教えるという父の役割をはたしていない。そして、今では、父ではなくなった父の典型が「友達のような父親」だ。父の価値観や上下関係をおしつけることがなく、子供の自主性を重んじ、決して強制しない父親の子は、自由な意志を持つが、良い意志を持つようにはならない。
 私は、昔かたぎの厳格な父親はいいと思う。中学生になってから、自分のことは自分でできるようになった。学校でも、毎日友達と楽しく学び、過ごしており、中学校生活も慣れてきた。ある日、ご飯を家族で食べている時、父から
「箸の持ち方がなっていないぞ。」
と、急に注意され、私は思わずムッとした。せっかく、楽しく美味しく食べていた食事が進まなくなった。以前から、祖母に箸の持ち方を注意され、気をつけていたが、段々元のいい加減な箸の持ち方に戻ってしまった。しまったと思いつつ、父に怒られた事で改めて直そうと思った。
一方、父親がものわかりの良い面をもっていることも大切なことだ。私が小学校四年生の時、みんなの前で同じクラスの女の子にいじわるをされたことを家で父と母に話したことがある。その時、父から、
「理由もなくいじわるされたなら、明日学校で自分で直接解決してきなさい。」
と私をしっかり見て、力強く言ってくれた。私はその時、女の子にされた仕打ちにとても悔しさを感じていた。私の両親は私の悔しい気持ちをわかってくれて、励ましてくれたのだ。だから、私は父のアドバイスを素直に聞くことができた。翌日、私はその子に私をいじわるした理由を聞いた。そこで、その子は、
「昨日はごめんね。」
と言ってくれた。私はその時、モヤモヤしていた気持ちがスッキリした。困った時に相談できる家族がいたおかげで、私にとって心強い味方となったのだ。
 確かに、厳格な態度も理解のある態度もそれぞれ必要であると思う。しかし、他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重できなければならないという名言があるように、父が確信をもって話しているからこそ、自分に伝わる。厳しい中にも優しさのある父に感謝したい。

   講評   onopi

 第三段落は前のものよりよりお父さんやお母さんがあなたに理解を示してくださったことがよくわかるように書けています。よくなりましたね。
     

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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