低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日1312 今日165 合計36414
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   感性と豊かな表現   ショウ

 僕は、擬声語擬態語などの豊かな表現を大切にしながら生きたいと思う。
 そのための方法としては第一に、感性を豊かにすることだ。自分でいろいろなことを感じ取ることができれば、自然とそれが豊かな表現につながっていくと思う。僕は以前海外にいた。海外の言語は日本語に比べると、擬声語擬態語は圧倒的に少ない。僕が住んでいたポーランドという国の公用語はポーランド語だが、雨の表現では何ミリの雨や強い雨、弱い雨、とは言うが、しとしと、ザーザーなどの擬態語は聞いたことがない。日本独特の一種の文化なのかもしれない。擬声語にしても犬の鳴き声は「ワンワン」ではなく「バウバウ」。かわいらしくはなく、むしろ怖い感じで発音する。そのせいか、僕は日本よりもポーランドのほうが、犬に対して親近感を持っている人が少ない気がする。例えば日本では、犬が走り出したら自分も走る、という人がいる。しかし、ポーランドでは必ずといっていいほど制止させる。強制的に首が絞まるくらいに強く引く人もいた。そうすることで犬がいうことをちゃんと聞くようにしているのだろう。
 また、第二の方法としては、本をたくさん読むことだ。これは、先ほどの感性を豊かにする、ということに通ずるかもしれないが、本を読めば感性が豊かになる。それだけでなく、語彙力も増え、より一層豊かな表現ができるようになる。宮沢賢治という作家がいる。「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」などを書いた昭和初めに活躍した日本の代表的作家だ。この人の童話には擬声語がふんだんに使われている。僕が読んだ本の中で最も印象に残っているのは、小学校の時に国語の授業で読んだ「やまなし」だ。「かぷかぷ」などのわけのわからない言葉もたくさん使われていた。
 確かに、正確な言葉のほうが事実をより正確に伝えることができる。しかし、日本人がそれを選ばなかったのは、抽象性のある言葉では言い表せない感性を表現したいからだと僕は思う。「全てに効くという薬は何に対しても効かない」という名言があるように、僕は擬声語擬態語のような豊かな表現を大切にしながら生きていきたい。

   講評   kei

日本語は奥が深いね。
海外生活をした経験があるからこそ、ショウ君にだけ感じられる魅力もあるのでしょうね。
 6月も張り切っていこうね。3年生は、学校の中でも頼りにされる場面がたくさんあります。中3の素敵な時間を楽しんでね!

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)