国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ストレスフリーと素朴の共生   きとみ

「地球上には、まだ浪費文明に侵されずに昔ながらの生活を営んでいるところがいくつもある。それを見て何より思わされたのは、人間は生きていく上でほんのわずかのもので足りるかということだ。」浪費文明とは、電気、ガス、自然、様々なものを無駄に消費したり浪費したりしている文明のことである。どうして浪費文明などという言葉が生まれたのだろう。浪費文明とは、悪いことなのだろうか。
 まず一つの考えとしては、やはり快適な生活は良いものだということだ。快適なことには、なんの不満もない。現代は、スイッチ一つでなんでもできるようになった。掃除洗濯などの家事の大半も、もうおそらくスイッチを押すだけになっていると思う。さらに今は、昔放送されたテレビ番組や、見逃してしまったドラマなどを配信で見ることのできる「光テレビ」というものがある。ずっと昔になっていたアニメがいつでも無料で見られたり、全壊のドラマを見逃してしまった、というときにも追加料を払えばいつでも見ることができる。このように、今まで見逃したりして悔しい思いをしていたが、だんだんとそれが軽減できるようになってきたということだ。つまり、快適な生活は一言で言えば、忙しいこの時代をストレスフリーにする一つの手段なのだ。
 しかし、機械化されていないシンプルで素朴な生活にも魅力を感じてしまう。必要なものを、必要なときに。これはエコ精神でもっとも大切なことだと思う。学校には家庭科の授業というものがある。おそらくどこの学校でも授業の中で調理実習をするはずだ。しかし最近ではレンジで「チン」するだけの簡単で美味しいという食事が増えている。家庭の中でも、それはよく見かけられる。しかし、そんなインスタント食品ばかりを作って食べていては、家庭科の調理実習の予習ができなくなってしまうのだ。家庭科の授業では、良い食材を選ぶところからはじめ、調理は全て自分の手で行う。しかし、現代の子供は生まれたときから快適な生活に慣れてしまっているため、それがうまくできないのだ。きっと親がそんなふうに食材を吟味したり、いろいろな調理の仕方で料理を作るのを見ていないのだろうと思う。それは食文化の豊かな日本の国民として、とても悲しいことだと思う。
 確かに、快適な生活にも、素朴でシンプルな生活にもそれぞれ良さがある。しかし「私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値がある」という名言もあるように、自分自身が満足できるような生活を探しながら生きていくことが最も大切なのだと思う。どちらの生活もバランス良く取り入れて、自分や地域、そしてその家庭にあった生活の仕方を日々考えていくことで、快適な現代がもっと良くなるのではないかと思う。私も自分の生活をよく見つめ、自分なりの生活の仕方を考えていきたいと思う。

   講評   inoko


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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