元の記事:小4 ツゲの山 10.1週 「お父さん、お母さんの仕事」 (1235字)
すずめ(miri)
2012/09/28 14:28:21 310 9 4年生も後半になりました。低学年の時と違い、自分以外の人にも目が向けられるようになりますね。一番身近なお父さん、お母さんについても、「どんな仕事をしているか」「どんなたいへんなことがあるか」「自分のためにどんなふうにがんばってくれているのか」などがだんだんわかってくると思います。
おうちの方も、具体的な内容や、いろいろなエピソードを通じて、仕事について、家庭生活や子育てについての考えを少しでも伝えられるとよいですね。
対話によって、わが子とこんな話ができるようになったのだなあという感慨にふけることでしょう。
対話のコツとしては、単なる職業紹介や、家事についての話というよりは、その子との関わりにおいて、話を進めるとよいでしょう。
例1
「お父さんの仕事? うーん、子どもには難しくてうまく説明できないなあ。」
「えーっ、困るよ、作文に書くんだから。」
「作文に!? そうか、よしよし。お父さんは、とてもカッコイイです、って路線で書いてくれよ。」
「わかった。だから詳しく教えてね。」
「うんうん、お父さんの仕事は、簡単に言うと、ユーザー向けのセキュリティシステムの構築……、あっ、えーとね。わかりやすく言うとね。そうだ、ちょっとこの画面を見てごらん。パソコンを使うとき、まず、こうするでしょう?」
「うん、いつもこの画面が出るよ。」
「この画面を作ったのが……」
例2
「ママは、うちにいて、うちの仕事をしてくれているんだよね?」
「そうよ。」
「料理、掃除、洗濯、えーと、ニャン太郎の世話、それから……。」
「うちの中のことだけでなく、あなたたちの学校へ出向く用事や、買い物、クリーニング、庭の手入れ、ご近所づきあい、おばあちゃんの病院通い、生協の共同購入、銀行回り、それから……。」
「おけいこごとの付き添いや送り迎えもだ! 」
「そうそう。こうしてあげてみるとけっこう忙しいのよねえ。」
「ほんとうだね。たいへんだなあ。」
「うん、でもね、家族のみんなが健康で楽しく毎日を送るためには欠かせないことばかりね。だから、がんばっちゃうわよ。」
「ママ、ありがとう! 今度からぼくもお手伝いをする……あっ! 今日約束してるんだ、公園行ってきまーす!」
「あ……。」
例3
「お母さん、だいじょうぶ?」
「うん、今日は残業でちょっと疲れたわ。」
「先月も今頃、こうだったね。」
「そうなのよ。会社ってね、月末になるとね……」
子どもたちが、最初に「仕事」「職業」というものについて考えるのは、おうちの方の話を聞いた時が多いと思います。正直にとても大変だ、という話をするのは大事なことですが、「大変だけれど、やりがいがある」「辛い時もあるけれど、達成感がある」「家族が喜んでくれるので報われる」とか、「自分にしかできない仕事だと思うと誇らしい」というような前向きな結びを忘れずに!
授業の渚
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