元の記事:【重要】授業の流れをどのクラスも同じように (2626字)
森川林(nane)
2023/10/03 16:31:51 15369 5 クラスによって授業の流れが違っているようなので、統一した基準をはっきりさせます。
多少は、それぞれのクラスの実態に応じて変更してもかまいませんが、基本は同じようにします。
以下、述べる基準案について、質問、要望、提案があれば、自由にお書きください。
この話をもとに、いつか講師研究会を開き、話し合いをする予定です。
また、基準が決まったら、中根がクラス見学を行うようにします。
■授業全体
- 発表室連絡などで、ときどき、クラスごとにどういうことをやるかを保護者に連絡しておいてください。
特に、読書記録を入れておくとか、問題集のページを入れておくとか、作文の予習を入れておくとかいうことは、ときどき保護者に言わないと、やらなくなる子がいます。
- 授業に遅刻する子は、いつも遅刻します。
遅刻する子がいると、クラスの雰囲気が悪くなるので、遅刻は厳禁と言っておいてください。
これは、保護者にも言っておくといいです。
- 授業の時間内に来ないときは、電話をして出欠を確認するといいです。その際、3回か4回鳴らして電話を切ってもいいと思います。要するに、時間どおりに来ないと電話が来るということをわからせておくということです。
毎回遅れる子については、クラスの移動を勧めてください。
- 授業中は、カメラはオンにさせてください。オフにしている子には、何度も注意してオンにするようにしてください。
また、マイクの調子が悪い子や、すぐに落ちる子については、ハードの問題もあるので、中根から保護者に、機器の改善のアドバイスをします。
- どのクラスも共通に、読書の記録を事前に入れさせるようにしてください。
中根は、読書の記録を確認した上で、更に全員に簡単に読書紹介をしてもらっています。
生徒は、人前で発表するのが好きですし、発表力の練習にもなるからです。
しかし、そうすると、読書紹介だけで20分ぐらいかかってしまうので、そこがちょっと悩んでいるところです。本当は15分ぐらいで終わらせたいのですが。
以前は、読書紹介のあとに質問感想の時間を取っていましたが、今は時間がないのでやっていません。
- 授業の最初に、国語・算数数学・英語などの教科学習については、学習記録を見て全員の前で、誰がどのくらいやっているか確認しています。
おおまかな基準は、英語・数学は毎日1ページ進む、国語は毎日5ページ進む(2偏読む程度。学年によって異なる)というところです。
ただし、中学生の発展数学の演習問題Bは難しいので飛ばしてもいいです。
また、中学生は定期テストの2週間前からは、読書も休み、通常の問題集も休み、テスト対策に集中するといいです。
そのために、中根は、中学生には、定期テストの日程をいつも確認しています。
いつか、生徒ごとに共通の定期テストデータなどが参照できるページを作る予定です。
- 授業の終わりに、一人一言を言わせてください。
これも発表力、アドリブ力の練習です。
最初は、どうでもいいことを言っていた生徒も、毎回一人一言を言っていると、だんだん個性的な面白い話を工夫して言うようになります。
そうすると、クラスの中で親しい友だち関係ができるようになります。
- 個別指導は、1人6分ぐらいやることが多いです。
作文は前回の作品をもとに今回のポイントを指示、国語・算数数学・英語は、学習の記録をもとにその10ページ前ぐらいのところから(つまりすでにやっているはずのところから)問題を出したり、説明をさせたりします。
そして、数学で生徒ができなかったところはメモをしておき、次回に同じところを正しく答えられるように宿題としておきます。
個別指導を能率よくやるために、同学年や同レベルの生徒は2人1組でやることもあります。
- 確認テストは、最初は見るのが大変ですが、1年間やると、楽にできるようになるはずです。
その子がどういうところができなかったかを見て、今後の指導の参考にしてください。
問題集のチェックは甘くなることが多いですが、確認テストは客観的な結果が出るので、生徒の実際の力がよくわかります。
- 中学生の定期テストの目標は全教科80点以上としておくといいです。
- 作文は、予習を発表室に入れてもらい、何を書くかを全員に発表させてください。
作文は、事前の準備が大切です。
家庭で何を書くか決めて、両親にも取材して、十分に準備をしてから授業に参加するという体制にしてください。
- 4週目の作文は、発表会とします。発表+質問・感想、清書、保護者懇談会という流れでやってください。
- 清書は、面白い作文があったときは、新聞社に投稿するように勧めるといいです。
その際、市販の原稿用紙を使うようにさせてください。
残っている言葉の森の作文用紙を使うのはだめです。
- 国語読解は、読検と確認テストと問題集読書があり複雑になったので、やり方を少し変える予定です。
今考えているのは、問題集読書は毎日5ページ(2偏程度)の音読、読解検定を受ける(受けていない人は授業中に受けさせる)、毎月確認テストをさせる(していない人は授業中にさせる)、の3本立てです。
これまで、読検の解説を書くようにさせて発表室にアップロードしてもらっていましたが、通り一遍のことしか書かない子の方が多いようですので、今後読検の解説アップは省略しようと思います。
ただ、理詰めに解くことの大切さは変わりませんので、確認テストや読検の間違いを先生が指摘するときに、理詰めの説明をするように心がけてください。
これは、毎回でなくてもいいです。
要するに、国語読解は理詰めに消去法で問題文だけをもとにして解くものだということが理解できればいいということです。
国語力を上げるいちばんのポイントは、中高生のよくできる子については理詰めの解法ですが、ほとんどの生徒にとっては理詰めの解法よりも、まず難しい問題文を読み慣れることです。
ですから、読書と問題集読書に力を入れていきます。読書は、中学生以上は説明文読書が中心です。
読書と問題集読書の毎日の学習の結果が、読検と確認テストに出てくるという関係です。
読検の解説というそのときだけの勉強では、力はつきません。
国語力は、数学のように解法を理解する学習ではなく、音楽やスポーツのように練習を積み重ねる学習によって力がつきます。
解説を省略するかわりに、読書と問題集読書のチェックに力を入れるようにしていきたいと思います。
以上、長くなりましたが、ご意見、ご要望をお寄せください。