進級テストです。日常的に身近にいる家族。あらためて、長所は、と聞かれると、「うーん」と唸ってしまいそうですか? 距離が近すぎてかえって見えなくなっているところだと思います。対話しながら、いっしょに探して見てください。
長所をみつけたら、ただ挙げるだけでなく、その裏づけとなるような楽しいエピソードを入れましょう。おうちの方は、そのあたりの手助けをしてあげるつもりで、あんなことがあった、いつもこうだね、というような話をしてあげるとよいでしょう。また、ご自分の子どもの時の家族の様子を話してあげて、対比させるのもおもしろいですね。
自分とその家族との関係・付き合い方から、長所を見つけていくと書きやすいと思います。誰か一人に絞って書いてもよいし、数人を紹介する形にしてもよいと思います。
(生徒)「お姉ちゃんって、僕には威張ってばかりいるけど、友だちはやさしいお姉さんがいていいなあなんていうんだよ。」
(母)「そうなの。ああ見えて、けっこう弟のこと、かわいがっていると思うけれど?」
(生徒)「えーっ、かわいがってやる! と言って技をかけてくるんだよう。」
(母)「あはは、そうねえ。でも、あなたの帰りが遅いと、すぐ心配して迎えに行って来ようかなんて言うし、学校に行く時も、あなたが忘れ物していないかどうか、いつも部屋をチェックしてから出かけるわよ。」
(生徒)「ほんと? そうなのかあ。でも、僕の姉の長所はやさしいところだ、と書くのは……微妙だなあ。」