元の記事:小5 ヌルデの山 10.2週 「子どものころ、わたしは(感)」 (1347字)
すずめ(miri)
2012/10/05 17:30:27 321 11 こちらの課題でも、言葉を扱った長文がいくつかあります。多くが、日常ではあまり意識していないが言われてみると、「そういう見方もあるなあ、確かに」となる、目からウロコ的なものです。
しかし、今回の感想文はそうしたものに比べると比較的、「あるある!!」という感じで、具体例の出やすいものではないかと思います。
...
もしちょうどよい実例がなかったらこれを入れようというのが、有名な「ワシントンと桜の木」の話です。お父さんの大事にしていた桜の木を間違って切ってしまったことをちゃんと正直に話した、という話です。この話をもとに似た話を考えるというのもわかりやすいやり方ですね。
対話のポイントは、
●ごめんなさい
●ゆるしてください
●~してください
●~をおねがいします
●それをやったのはぼくです
これらの「言いにくい言葉」を言ったときのこと、または言えなかったときのことについて話す。
<<例1>>
父「ああ、お父さんもワシントンだぞ。子どもの時に毎日放課後、校庭で野球をやっていたんだけど、ある時、自分の打球が大きくそれて、用務員室の窓ガラスを割ってしまったんだよ。中にいる用務員さんはいつもしかめっ面の怖いおじさんでね。ただでさえ怖そうなのに、その日は悪いことに下校時間を過ぎていたんだよ。」
子「ひええ、まずい! 怒られた?」
父「みんなビクビクして、だれが謝りに行くかとか、ボールを返してもらわなきゃとかいろいろ話し合った。結局、打ったお父さんが行くことになったんだよ。」
子「緊張した?」
父「それはもう! しかしね、意外なことに用務員室に行くとおじさんはニコニコしながらガラスの破片を集めていたんだ。そして、お父さんが、ぼくが打ったんです、ガラスを割ってごめんなさい、と言うと、校庭からここまでとはすごい飛距離だな、大スラッガーになるかもしれないぞ、言って、塵取りを渡してきた。いっしょにガラスを片付けて、しばらく野球の話をして帰ってきたよ。」
子「いい話だなあ……。」
<<例2>>
母「ちょうどあなたくらいの時ね、ひとりで電車通学していたのよ。あるとき、帰りに定期券を落としてしまって、どうしようかと思ったの。まわりに知っている人はいないし、時間はどんどん経つし。あいにく、小銭もなくて家に連絡もできない。その頃、ものすごく内気だったから、知らない大人に話しかけたことなんかなかったのよ。ほとほと困り果てて、ついに駅員さんに話しかけたのね。ドキドキしながらね。そうしたら、とても愛想のいい駅員さんでとても親切だったのよ。勇気を出してよかったと思ったわ。それ以降は、案外大人の人と話すのも平気になったなあ。」
そのほか、「プロポーズの時。そのあと、お母さんの両親に挨拶にいったときの話」「仕事で客先に謝らなくてはいけなかったときの話」など、大人になってからもさまざまな場面で「言いにくい」体験をされていると思います。
ぜひ具体的に、セリフを交えてエピソードを説明してあげてください。
その時の心情についても付け加えることができたら最高ですね!
授業の渚
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=nu&tuki=10&syuu=2&banngou=5