元の記事:小5 ヌルデの山 10.3週 「あなたがたはとくと」(感想文) (1061字)
いと(ito)
2012/10/16 16:04:28 333 10 10月3週も、感想文の授業です。
今回の課題長文では、「手仕事の大切さ」についてくわしく述べられていますね。
機械を使った大量生産とは違い、国や地域や作者ごとの特色が現れ、細かいところまで親切に作り上げることができ、それゆえにその仕事に楽しみや喜びがある、それが手作業。
たとえば、みなさんが工作をする時のことを考えてみましょう。
スイッチ一つで、手早く、大量に作れたらそれは楽でしょうが、知恵をしぼりさまざまな工夫をして、自分の手で完成させるからこそ楽しく、できた時の達成感がある……と実感できるのでは?
そうやって、自分が心を込めて作り上げたものや、他の誰かが作ってくれたものについて思い出し、“似た話”として書いていきましょう。
お母さんの手編みのセーター、友達からプレゼントされた手作りのアクセサリー。お店で買う物より不格好かもしれませんが、気持ちがこもっているのを感じられて、ずっと大切にしている……ということがありませんか?
食べ物についても、インスタント食品より、手作りの料理の方がおいしく感じるものです。運動会などでがんばった時、お昼に食べるのが手作りのお弁当と、コンビニで買ってきただけのパンとでは……力の出方も違うでしょう。(笑)
もう一つ、素晴らしい手作業の例として、イタリアの「ヴェネツィアン・レース」を紹介しておきます。
ヴェネツィア地方の島々で今も作られ続ける、とても精緻(せいち)で美しいレース。これは、現地で暮らすおばあさんたちが、すべて手編みで仕上げています。(専用の機械も使いますが、それを操るのはやり方を熟知した人間です。)
お年寄りたちと、その技を受け継ぐべき女性たちがにこやかにおしゃべりをしながら、レースを編んでいく光景はとても心温まるもの。
これがたとえ、まったく同じ品物が作れるのだとしても、工場の機械からガッションガッションと吐き出されてくるだけではまったく“ありがたみ”が感じられないと思います。
そして、そういった手作りの品物に対し、「品物を主役として、作者の名前を出さない“職人”」と、「作者を主役として、品物に名前を残す“芸術家”」という対比についても触れられています。
大工の弟子が、うまく作れた部品にこっそりと自分の名前を彫り込んでしまう「さんちき」というお話が、教科書にも載っていました。
覚えている人がいたら、これも“似た話”として使えそうです。
★項目は
構成【要約】
題材【前の話聞いた話】
表現【たとえ/ことわざの引用】
主題【わかったこと】
の四つです!