元の記事:小6 ヘチマの山 1.2週 「テレビが普及して(感)」 (1441字)
すずめ(miri)
2013/01/09 12:09:09 377 9 1,2週 「テレビが普及して(感)」
今週は感想文です。まずは、ごいっしょに長文をお読みください。
おうちの方の中にもテレビ派・映画派・読書派がおられると思います。また、最近は、従来の紙の本だけでなく、電子書籍も普及してきましたね。
いずれにしても、読書は能動的な楽しみで、他にはない喜びがあるのは確かでしょう。
対話としては、「ご自分の印象的な読書体験」「映画やテレビとの違い」「難解な本について」あたりがテーマになるでしょうか。
また、長文の著者 加藤周一さんは、入試問題などでおなじみではないでしょうか。医学博士にして、文学・文化についての評論も多数あります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E8%97%A4%E5%91%A8%E4%B8%80
例1
母「そういうことなら、まずはハリー・ポッターかしら。」
子「うん、いっしょに映画に行ったよね。」
母「おもしろかったわよね。でも、あれはやっぱり、本の方がよかったかなあ。」
子「えっ、そう? ぼくは低学年だったから映画の方がわかりやすくてよかったな。」
母「そう、小さかったからね。今なら、いろいろ自分で想像できる本の方が楽しいと感じるかもしれないわよ。昔から、日本でも海外でも、いろいろな小説が映画化されているけれど、お母さんに言わせるとどれも、小説と映画は別もの、という感じかしら。」
子「そうなの? 原作に忠実じゃないってこと?」
母「うーん。そういうこともあるだろうし、何より自分が本を読んで想像していたことと違う映像を見せられるとなんだかがっかりしちゃうのよね。」
子「へーえ。おもしろいものだなあ。」
例2
父「今の仕事についたのは、本の影響なんだ。」
子「えーっ。そうだったの?」
父「うん、ウェルズの『宇宙戦争』を読んでね、宇宙にとりつかれたんだよ。宇宙飛行士にはなれなかったけど、今の研究所での仕事はおもしろいよ。」
子「わあーそうなのか。僕も読んでみたいな。」
例3
母「お母さんはね、ある作家が気に入るとその人の著書をほとんど全部読んじゃうのよ。」
子「ああそうなの! 凝り性だもんね!」
母「ふふ、そうねえ。だから、その期間はその作家のワールド一色という感じになっちゃうのよねえ。」
子「それって子どもの頃からだったの?」
母「そうなの。小学生の時は赤毛のアンシリーズにはまって、髪をいつも三つ編みにしていたし、大学の時は、気に入った作家ができるたびにその出身地めぐりをしていたし、つい最近も……。」
子「ミステリー作家の、なんとかさんにはまって、何でも事件みたいに言って、推理しちゃうのよね!」
母「あらやだ、わかっちゃった?」
子どもの頃の鮮烈な読書体験が、後の人生に少なからず影響を与えたという話は時々耳にします。思春期や青年期に読んだものならさらに影響が大きいでしょう。
「読書しなさい」というお題目を唱えるよりも、こうした経験を話してあげる方がはるかに読書好きにすることができると思います。
また、前述の「ハリー・ポッターシリーズ」に代表されるような大人も子どももいっしょに楽しめるものが増えていますし、6年生ともなれば十分大人の読物を読みこなせる子も多いでしょう。ぜひ、共有してみてください。
<<授業の渚>> Billyの愛読書は何かしら?
https://www.mori7.com/nagisa/nagisa.php?yama=he&tuki=01&syuu=2&banngou=5